複数の業者から相見積もりをとりたい!
時間がもったいないし、同時に複数の業者にきてもらうのはアリ?
リフォーム業者から正確な見積もりを出してもらうには、現場を直接見て採寸や計測を行う「現地調査」が必要不可欠です。
現地調査は1~2時間ほどかかり、立ち会うだけでもなかなかの負担になります。
私も3社に現地調査を依頼しましたが、半日立ちっぱなしの状態で毎回同じ話を繰り返すことので想像以上に疲れました。
できることなら、同時に複数の業者に来てもらって一度に現地調査を終わらせたいですよね。
- できるだけ早くリフォームに取り掛かりたい
- 売主さんがまだ住んでいて、何度も家に入らせてもらうのが気が引ける
- 一緒に立ち会ってくれる不動産会社の担当者にも申し訳なくなってくる
など、同時に呼びたい理由はさまざまあるかと思います。
しかし、いくら効率的といって同時に全ての業者を呼ぶのはオススメしません。1社ずつ現地に来てもらうには3つの理由があります。
1社ずつ現地調査をお願いする理由
- リフォーム業者を不快にさせないため
- リフォーム業者、担当者との相性を見極めるため
- リフォーム業者の本音を聞き出すため
詳しくは本文で詳しく紹介します。
面倒でも個別で現地調査をお願いすることで、手間以上のメリットが得られます。効率よく現地調査を進めるためのコツもまとめているので、これからリフォームされる方にぜひ読んでいただきたいです。
リフォームの相見積もりを同時に依頼してはいけない3つの理由
リフォームの相見積もりを同時に依頼すると、現地調査での時間短縮ができたとしても、せっかくのチャンスをつぶしてしまうことになります。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
リフォーム業者を不快にさせないため
リフォーム業者側からしてみると、たとえ相見積もりとわかっていても、同時に呼ばれることは失礼に感じます。
というのも、私は3社現地調査を依頼しましたが、そのうちの1社から「現地調査を各社同時に行うのは避けてほしい」と連絡がありました。
実際に届いたメール
同時に現地調査をするとなると、ライバル業者と取り合うように採寸や計測を行い、限られた時間内でリフォームの希望内容を聞き出さなくてはなりません。
これでは満足のいく見積はできないですよね。
リフォームは、業者と契約したら終わりではありません。むしろ契約した後からリフォーム業者と一緒に理想のリフォームを作り上げていく作業が始まります。
業者のこちらに対する心象が悪いままだと、うまくいくはずのリフォーム失敗に終わる可能性が高くなります。
リフォーム後もメンテナンスなど業者との付き合いは続いていくので、お互いが信頼できる関係を築くことが大切です。
リフォーム業者、担当者との相性を見極めるため
現地調査は見積依頼の場ではありますが、あなたとリフォーム業者との相性を見極める「お見合い」の場でもあります。
例えば婚活パーティーのように、何人もの相手と代わる代わる話すだけでは各自個人との相性まではわかりませんよね。
「共通の趣味で盛り上がった人がいただけど、誰だったっけ」と一人一人の印象も薄れてしまいます。
一方、一対一で行われるお見合いの場なら、じっくりと相手と会話できるので分かることが多々あります。
時間も手間もかかってしまいますが、1社ずつに「どんなリフォームをしたいのか」を説明しましょう。
リフォームの正解は1つではないので、業者によって提案プランはさまざまです。
- あなたの要望をしっかりと受け止めて、リフォームプランにどこまで反映しているか
- 素人では思いつかないようなプロならではのリフォームプランが受けられるか
せっかくの業者選びの機会なので、1社ずつ慎重に見極めましょう。
リフォーム業者の本音を聞き出すため
複数の業者が一斉に集まってしまうと、ライバル業者には聞かせたくないような本音の話が聞けなくなってしまいます。
特に地域密着を強みとする地元工務店では、競合に提案プランや価格といった手の内を明かすような行為は命取りになりかねません。
私は3社に現地調査を依頼しましたが、そのうちの1社は「ぶっちゃけ」話をよくしてくれる担当者でした。
当時のやり取り
小さいお子さんもいらっしゃるので、和室はい草畳よりもダニがつきにくい和紙畳がおすすめです
い草畳のつもりだったんですが、別の業者さんからも和紙畳をすすめてもらって悩んでいます
そうでしたか。ただ、和紙畳は価格が跳ね上がるんですよね。今回の場合だとざっと20万円くらいはかかってしまうかもしれません。
えっ、そんなに高いとは知りませんでした・・・!
予算重視とは聞いていましたが、お金をかけてでもやりたかった!と後悔されるのが嫌だったので、念のため和紙畳も提案してみました。
こちらの業者は、我が家の要望にもちゃんと耳を傾けつつ、さらにプラスアルファの提案をしてくれたことに感動しました。
同じく和紙畳を提案してくれた業者も、我が家にぴったりだと思ってておすすめしてくれたと思うのですが、値段のことまでは言及していませんでした。
20万円くらいという金額も、概算ではありますが定価ではなく客先への見積価格です。他社が同じ空間にいたら聞き出せなかったことでしょう。
まとめ:手間をかける以上のメリット!相見積もりは1社ずつ相性を見極めよ
現地調査で同時に業者に来てもらうことの3つのデメリットを紹介しました。
現地調査では希望のリフォームができるかどうかの確認や計測作業だけではなく、業者との相性を見極める場でもあります。
あなたと相性の良いリフォーム業者を見つけることが、リフォームを成功させる第一歩です。
こちらの要望をきちんと受け止めてくれているか、プロならではの提案を受けられるか、1社ずつじっくりと向き合ってみましょう。