リフォームで手抜き工事されたくない・・・大手業者なら安心?
地元工務店のほうがいいとも聞くし、どっちがいいの??
私は大手業者と地元工務店どちらからも見積もりをもらいました。
比べてみた結果、地元工務店に依頼しましたが大満足の仕上がりです♪
大手業者は悪質業者の心配はないのですが、正直に言うと広告費や下請けなどの中間マージンで費用が高くつきそうですよね。
結論からお伝えすると、リノベーションではなく部分的なリフォームであれば「地元工務店」がおすすめ!
大手業者にはない小回りの良さでいろいろと融通を聞いてくれるので、コスパの良いリフォームが実現します。
ただ地元工務店は大手業者とは違い、情報収集が難しく悪徳業者にあたってしまう確率が高いのも事実。
この記事では知名度が低い地元工務店でも、安心して依頼できる優良業者を見極めるコツも紹介します。
リフォーム業者選びの負担を少しでも減らせたらうれしいです♪
大手業者と地元工務店と比較検討したい方は、タウンライフリフォームの利用がおすすめです。
大手業者も数多く加盟しており、簡単&時短で初心者でも効率よくリフォーム業者を探すことができます。
統計では地元工務店に依頼している人が約半数!
リフォーム経験者たちは、どこに依頼したのか気になりますよね。
国土交通省が発表した「住生活関連産業や新技術等を巡る状況について」によると、住宅リフォーム事業の総事業高約7.5兆円のうち、地元工務店の占める割合は約3.4兆円と約半数を占めています。
対して、大手業者の事業高は約1.1兆円でした。内訳は以下の通りです。
分類 | 金額 | 特徴 |
---|---|---|
ハウスメーカー系(積水化学工業 など) | 約6,300万円 | 戸建て住宅のリフォームが中心 |
ゼネコン・デベロッパー系(住友不動産 など) | 約4,400万円 | 戸建てから集合住宅まで総合的な提案 |
残りは「専門工事事業系」「リフォーム専業系」「ホームセンター系・家電量販店系」などがあります。
また同報告書の調査結果から、リフォームの依頼先は工事規模も影響していることもわかりました。
地元工務店は、工事規模の大小関わらず全般的に対応しているのに対し、大手業者では大規模工事の受注がメインになっています。
つまり、大手業者=大規模工事を優先して受け付けている、ということ。
口コミを見ていると、リノベーションではなく部分的なリフォームの場合、大手業者では対応してくれないケースもあるようです。
大手業者は経営上、どうしても粗利益率が高くなる傾向があります。
少額案件を取り扱わないのはしかたがないのかもしれません。
補足:住宅設備機器・建材メーカー系のメリット・デメリット
地元工務店の他に、「住宅設備機器・建材メーカー系」に依頼する人も多いみたいだけど、どんな特徴があるの?
住宅設備機器・建材メーカー系とはTOTOやパナソニック、リクシルといった製造元が販売まで行う業種です。
水回りのリフォームを中心にしており、キッチン・トイレ・洗面台・お風呂のリフォームなら、候補の一つとして検討してみましょう。
住宅設備機器・建材メーカー系を選ぶメリットとデメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
ひとつのブランドにまとめることで統一感が出る メンテナンスも一元化できる メーカーとも近い関係にあるので、スムーズな対応が期待できる | 他社製品を使えない場合がある(使えても割高) |
ブランドごとにショールームがあるので、直接実物を見て検討できるのもうれしいですね。
私は水回りのリフォームはしなかったので、ひやかし程度に足を運んだのですが…見学したことをちょっと後悔しました。
見ちゃうと欲しくなってしまうのよね・・・
広々として機能的なシステムキッチンに、ゆったりと過ごせる快適なお風呂。セールス上手な案内係さんのおかげで、すっかり現実を忘れて舞い上がってしまいました。
湯水のように使える資金さえあれば・・・!
しかも、展示されているものはたいていがハイスペックモデル。ラインナップの中でも価格がグッと跳ね上がっています。
最初に良いものを見てしまうと、そこからグレードを落とすのに苦労しますよね。メーカーショールームを訪れる際は、予算のことも頭に入れつつ注意してご覧ください!
- 特定のブランドでまとめてリフォームをしたい方
- いろんなメーカーを比較するのは面倒なので、まるっとお任せしたい方
私が地元工務店をおすすめする2つの理由
大手業者、地元工務店のどちらが良いのか判断できなかったので、とりあえず会社規模に関わらず気になったところに見積もりを取りました。
私の体験談から地元工務店をおすすめする理由を2点紹介します。
理由①:細かい融通を聞いてくれた
大手業者はシステム化されているので、なかなかイレギュラーな要望は受け付けてもらえません。
そう感じたのは、私が施主支給について相談した時でした。
施主支給となると、万が一トラブルが起きた際に責任の所在がはっきりとしないので、業者側としては受け付けない・嫌がるところが多いのです。
私の場合、どうしても使いたいお気に入りのクッションフロアがありました。インスタやRoomclipでもよく取り上げられているサンゲツのハニカムモザイクです。
After画像の床にひいているクッションフロア
メーカーのサンゲツでは完売、内装職人さんにも違うもので検討してくださいと言われ諦めていたんです。
しかし、奇跡的に楽天の通販ショップでは取り扱いがあったんです!
(現在は完売ですが、同じ柄のキッチンマットはまだ販売しています)
ちなみにこちらのキッチンマットも購入!デザインが統一されてグッとあか抜けた印象になりました。
油汚れもさっと拭き取れて機能面も優れた子なんです。
見積依頼時に、このクッションフロアを施主支給したいと希望しましたが、大手業者はNG。トラブル防止の観点から、施主支給を受けていないという回答でした。
対して地元工務店は、リフォーム工事開始までに商品が確実に間に合うのならOKと承諾してくれました。
さらには、クッションフロアを持ち運ぶのは大変だろうと調整してくれました。
クッションフロアはロールで届いても重くてかさばるので、運ぶのも大変ですよ。配送先をウチの事務所にしてください。
納品日を教えてくれたら工事日までウチで管理します。
クッションフロアがどれだけ重いのかまで考えていなかったのですが、後日実物を見てその大きさにびっくり。大人一人で運びきるのは難しかったでしょう。
おかげで運搬の負担はゼロ、楽天ポイントまでついてお得に希望通りのリフォームができました。
こうした細かい融通も、小回りが利く地元の工務店ならではだなと実感。
お気に入りのクッションフロアのおかげで、トイレに入るたびニヤニヤしています!
他にも、クロス選びに迷っていると相談すると、打ち合わせの場に内装職人さんを連れてきてくれました。
リビングのアクセントクロス選び
素人では決めかねる細かいところの仕様もプロに相談して決めることができて安心です。
職人さんもいい人そうで、この方なら安心して工事を任せられるなと事前に知れたのも大きな収穫でした。
理由②:自宅から事業所までが近い
「リフォーム業者の住所なんて、そんなに重要?」と不思議に思うかもしれません。
自宅からリフォーム事業所の距離が近いかは案外大切なポイントになります。
「リフォームしたのにトイレから水漏れが・・」といった緊急トラブルもすぐに駆けつけてくれる距離だと安心ですよね。
車で30分以内、遠くても1時間以内で来られるところを目安に選びましょう。
それだけでなく、距離が遠ければ遠いほど結果としてリフォーム費用が高くつくことになるのです。
リフォーム現場から事業所が遠いと、移動のたびに担当者の時間とガソリン代といった費用がかかります。
見積から数回にかけて行われる打ち合わせ、実際のリフォーム工事、点検作業など、リフォーム業者には何度も足を運んでもらわなくてはなりません。
リフォームを経験して、こんなに担当者と顔を合わせることが多いのかとびっくりしました。
来てもらうたびに、こちらが移動費用を負担することになると、近くに事業所がある方がコストを抑えられます。
補足:大手業者は高いから、地元工務店のほうが安く済む!?
大手業者は工事を下請け業者に丸投げ、中間マージン分が上乗せされてるから施工代金が高くなっている、なんて話を聞いたことありませんか?
私も大手業者はネームバリューで高くなってるんじゃないかなと疑ってました。
そこで全国数十か所に拠点を持つ大手業者と、地元の工務店から見積もり比較したところ、大手業者の方が約5万円安かったんです!
たった5万円?と思ったあなた!
お掃除ロボが買えちゃう金額ですよ
5万円もの価格が生じたのは、設備や資材の安さでした。
大手業者はメーカーから大量に仕入れているので、コストを抑えることができます。
\大手業者からの見積書(実物)/
\地元工務店の見積書(実物)/
1,050円と800円。わずかな差に感じますが、全部屋のクロス替えとなると大きな差額を生みます。
心配していた施工代金は、確かに地元工務店よりも高かったのですが大きな差はありませんでした。
これは我が家が部分的なリフォームだったからかもしれません。職人の技術が問われるのはクロスの張替えぐらいだったのも大きな要因でしょう。
リノベーションのような大規模工事になると話は違ってくるはずです。
別の記事ではリフォームでかかったすべての費用を公開しています。よろしければ参考にしてください。
地元工務店でも安心!リフォーム業者を見極める4つのポイント
地元工務店がおすすめなのは分かったけど、地元で腕のいい工務店なんてどうやって探したらいいの?
大手業者はネットで調べれば口コミも実績もすぐに見つかりますが、地元工務店はそうはいきませんよね。
- 自社WEBサイトが見づらい
- 実際にリフォームした人の口コミが見つからない
- 地元での評判がわからない
こうなると悪質なリフォーム業者にあたる可能性が高くなってしまいます。
私が購入したマンションは縁もゆかりもない地域にありました。情報通の奥様と知り合いなワケでもないですし、ツテもコネも一切ありません。
情報収集に苦労しましたし、正直リフォーム初心者の私が信頼できる業者かどうか見極められるか不安でした。
どのリフォーム業者も怪しく見えてくる不思議・・・
面倒になってきて、ネームバリューのある大手業者に頼めば安心なのかなと迷ってしまいました。
私のように無駄な時間をかけてしまわないように、失敗しない業者選びのポイントを紹介します。
リフォーム中は鍵を預けることもあります。信頼できる業者かどうかしっかり見極めましょう。
担当者との相性
リフォームは家電のように、すでにある商品を選んで買って終わりではありません。あなたとリフォーム業者が一丸となって作り上げていくものです。
そのためには、あなたの希望するイメージや要望を上手に受け止めて形にしてくれる相手を選ばなくてはいけません。
どれほど経験豊富でも、人間的な相性が悪ければ満足のいくリフォームは難しいでしょう。
例えば、担当者から「予算はどのくらいですか?」と尋ねられたとします。
- もしかして値踏みされてる?
- 予算を高く言えば、あれこれ勧められて断れなくなっちゃう?
- でも低くいうのも、めんどくさいお客さんだと思われる?
といった風に、いろいろと考えて本音が話せなくなってしまう相手はやめておきましょう。
いくら優秀な担当者でもあなたの希望が言いにくい相手とは、上手くいくわけがありません。
あなたが「この担当者なら気兼ねなく自分の希望を伝えられる」と思える担当者を選ぶことが大切です。
私の場合はこちらの話もちゃんと聞いてくれる、しゃべっていて楽しい!と思える担当者さんと契約しました。
アフターケアやメンテナンス保証はついているか?
リフォームは完成した後も、大なり小なり不具合が起きるものです。
大金を支払ってるのに、プロとしての自覚がないの!?
手抜き工事されてショック!
一概にも手抜き工事をされたとは言い切れません。
というのも、いくらプロとはいえ、工事をしてみて初めて分かることが多いからです。
一般社団法人住生活リフォーム推進協会がリフォームの追加費用について調査したところ、全体の4割の方が「追加費用がかかった」と回答しています。
リフォーム追加費用は発生しましたか?
特に水回りは痛み度合いの予測が難しく、工事が始まってから追加費用が発生する可能性も高くなります。
リフォーム業者との綿密な打ち合わせも重要ですが、トラブルは起こって当たり前!と頭に入れておき、保証内容やアフターサービスが充実した業者を選びましょう。
私が契約したリフォーム業者は、施工1年以内に訪問2回の無料検査というアフターサービスがついていました。
リフォームから3か月後、クロスのひび割れや畳のきしみが気になったので相談しましたが、快く対応してくれました。もちろん無料!
万が一、悪質業者による手抜き工事だった場合は、り直しをすると人件費や工事費が余計にかかってしまうので、のらりくらりと言い訳をしてまともに取り合ってくれません。
不誠実な業者は、最初から保証やアフターサービスをつけていないところが多いようです。
ただ「独自保証を付けているので安心です!」といっても、カタチばかりの保証書を発行して終わりというところもあるので注意してください。
それじゃどうやって注意したらいいの?
ぜひこの質問をしてみてください!
「万が一トラブルやクレームが起きた場合は、どのように対処されますか?」と聞いてみましょう。
これは私のリフォーム業者選びのバイブル「これで安心!リフォーム業者選びの50のコツ」に書かれていたものです。
聞きにくいと思われるかもしれませんが、トラブルやクレームはリフォーム工事なら起きて当たり前のことなので、まったく気にしなくて大丈夫です。
私も地元工務店の担当者へ質問しましたが、嫌な顔されず誠実に実情を話してくださいました。
万が一のときのために保険に加入していること、過去にあったトラブルの事例を教えてくれたので、信頼感がアップしました。
もしも「そういった事例はありません」と回答する業者は、悪質業者の可能性があるので避けましょう。
資格や許可証がある業者は安心
実は500万円未満のリフォーム工事については「軽微な建設工事」とされ、法律的になんの資格も許可書も必要ありません。
500万円未満でも十分に大金なのに、不安すぎる!
平均費用から見てもリフォーム工事の大半が資格や許可書なしに請け負うことができるのも、悪徳業者が紛れ込みやすい要因の一つです。
しかし優良なリフォーム業者は、新しい知識の取得に熱心で、社員にも積極的に資格取得を進めているところが多いです。
つまり必要がなくても資格や許可証を持っているということは、誠実で信頼できる業者の証でもあるのです。
持っていると安心な許可書と資格
- 建設業許可証
→請負金額500万円以上の建設工事に必要な許可証
- 建築士
→設計・工事監理を行う資格。国家資格で取得が難しい
- 増改築相談員
→住宅建築の現場で10年以上携わっており、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが行う試験に合格する必要がある
- マンションリフォームマネージャー
→主に専有部分のリフォームで、マンション特有の制約に配慮しつつ、企画・提案する能力を認められたもの
見積書の「一式」表記はNG!
リフォームの見積書は専門用語も多く、知識のない初心者が内容を正確に理解するのは至難の業です。
最初見た時はちんぷんかんぷんで、どんな工事になるのかイメージできず苦労しました。
基本的なところで、見積書に内訳が細かく書かれているかをチェックしましょう。
具体的には、「商品名」「数量」「金額」が記載されているか?です。
実際に私がもらった見積書をご覧ください。細かい内訳が記載されています。
最も注意したいのは「工事一式 〇〇〇円」と総額の一明細しか記載されていないものです。
総額だけしかわからないので、どんな部材を使っているのか、どんな施工方法なのかが一切わかりません。
これでは希望のリフォームに仕上がるのか不安ですし、他社と比較検討することもできません。
「一式」とまとめれば、工事内容をごまかすことも簡単になってしまいます。この一式見積は悪徳業者によくある手口なので、しっかりと内訳を確認するようにしましょう。
内訳を聞いても説明をめんどくさそうにする担当者は怪しいですよ!
まとめ:部分的リフォームなら地元工務店がおすすめ!
リフォーム成功の鍵は、信頼できる業者が見つかるかどうかです。
「地元工務店の探し方がわからない」「名前を知っているところならなんとなく安心」といった理由だけで大手業者だけに依頼すると、こんなはずじゃなかったと後悔するかもしれません。
大手業者の魅力はプランニング力と信頼性。ただ、リノベーションと違い部分的なリフォームであればそこまでプランニング力は必要ありません。
信頼性は、今回紹介した「悪徳業者にひっかからないための見極めポイント」を使い、気になる業者をじっくり比較検討してみてください。
自分で一からリフォーム業者を選んで比べる自信がない・・・という方は、リフォーム一括見積もりサイトを利用して3社~4社から相見積もりをとるのがおすすめです。
信頼できるリフォーム業者が見つかりますように♪