そろそろキッチンをリフォームしたいけど、費用はどのくらい?
リフォーム経験者のリアルな声が知りたい!
築13年の中古マンションをプチリフォームしたきな子です。
残念ながら、費用の問題でキッチンのリフォームを先送りにした我が家。
壊れていたガスコンロと食洗機だけ取り替えました
一般的に言われているキッチンの耐久年数は10~20年程度。
もうそろそろ寿命がくるのかもと焦り始めるも、重い住宅ローンと戦う真っ最中。ぽんっとリフォーム費用を捻出するのも難しいです。
「とりあえず、平均費用を知ってコツコツ積み立てよう・・・」と考えるも、ネットに出てくるのは業者の費用相場ばかり。そうじゃなくて、実際にリフォームした方のリアルな声がしりたい!
そこで、キッチンをリフォームされた先輩施主50人に独自アンケートをとったところ・・・
その結果、キッチンをリフォームしたときの費用相場は100~149万円という結果になりました。
他にもお金にまつわるアレコレを根掘り葉掘り伺ったので、キッチンのリフォーム検討中の方はぜひ一緒にご覧ください。
調査機関:2022年10月
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:システムキッチンのリフォームを5年以内に経験された方
サンプル数:50人
水回りのリフォームもいくらかかったのか気になるのよね、という方へ
50人に聞く!キッチンのリフォーム費用いくらかかった?
50人の先輩施主にアンケートをとったところ、キッチンリフォーム費用は下記の通りとなりました。
100~149万円と答えた方が全体の約3割と最も多く、次いで多かったのが~99万円という結果になりました。
今回の調査結果からキッチンをリフォームしたときの費用相場は、100~149万円と言えます。
149万円以下で回答された方が6割以上!
ただ、ひとくちにキッチンのリフォームといっても、
- I型?L型?キッチンの形は?
- どのメーカーのキッチンにする?
- 築何年でリフォームした?
- 補助金や助成金は使えた?
- マンション?戸建て?
など、条件はさまざまですよね。
次からは、もう少し詳しい条件別でキッチンのリフォーム費用を見ていきます。
I型?L型?リフォーム後のキッチンの形は?
キッチン周りのレイアウトによっても金額差があるのか調べてみました。
I型でリフォームされた方はほとんどが100万円未満でしたが、他の型はすべて150~199万円が最も多い結果となりました。
形によって工事費用が変わるのはもちろんのことですが、アンケートの回答を見てみるとL型・アイランド型・ペニンシュラ型はシステムキッチンのグレードも高くなる傾向にありました。
また、キッチンのレイアウトを変えずに機種だけ変更する場合は、150万円に収まっている方がほとんどでしたが、壁付けから対面式といったようにキッチンの位置を変えると100万円以上かかることが多いようです。
キッチンを動かすとそれだけで工事費用が高くつきますよね
娘と料理がしやすいようアイランド型へリフォームしました。
使い始めるとキッチンの中が丸見えになるのが気になり、ズボラな私には向いていないように思いました。
デッドスペースが増えて、収納が少なくなったのでこれまでしまえてたものもしまえなくなって、おもったよりも使いづらかったです。
対面キッチンに変更したかったので、L字にしたものの収納部分の使い道が難しい。【火を使う・水栓を使う】と分担している時は問題無いが、【洗い物・調理台使用】を2人で行うと食洗機が開かず使えないので、結局1人しか作業出来ない。ただ、 家族の様子を見たり話したりしながら家事が出来るので、キッチンに立つ事が苦じゃ無い。
ペニンシュラ型ってご存じでしたか?私は初めて聞いたんですが、5つ星ホテルが先に来ちゃって、ものすごいラグジュアリーなキッチンを想像してしまいます。
築年数別で見たキッチンのリフォーム費用はいくら?
次は築年数別でリフォーム費用を見てみて、最も多かった金額帯を調査しました。
なんとなく築年数が古いとリフォーム費用もかさみがちになるのかな~なんて思っていたのですが・・・
結果を見る限り、キッチンのリフォームにおいて築年数と金額は特に比例していないようです。
住宅が古くなってきたので、最小限の機器交換のみでリフォームしました。換気扇のボタンなどが高くなってしまい、非常に使いにくいキッチンとなってしまいました。いつ新築するか未定なので、節約せず交換しとけば良かったと感じています。
4年目でしたがキッチンのシンクの床が落ち、思いきってリフォームしました。食洗機のお陰で洗い物に追われていた時間も減り、ゆっくりと家族団欒出来るようになりました。家族も喜んで片付けや掃除、料理をしてくれます。
ちなみになんですが、キッチンをリフォームされるのは築何年ごろが多いと思いますか?
ちょっとびっくりしたんですが、アンケート回答の結果、各年数に均等に分かれる回答となりました。
トイレやお風呂といったほかの水回りでは、築15年を境にぐんとリフォームされる方が多い傾向にあったのですが、キッチンはそうともかぎらないようです。
毎日使うところだからこそ、まだ使える状態でも不便さを理由にリフォームされる方も多いようです
築7年目でリフォームしました。まだまだ使える状態でしたが、建売住宅なので納得のいくキッチンでなかったので、思い切ってリフォームしました。自動で洗浄できる換気扇やタッチレス水栓など、自分の理想のキッチンに近づけることができたので満足しています。
築5年の一軒家を購入して、部分的なリフォームをしたのですが、キッチン台とその周辺(壁や床、食器棚)はカビや臭いが酷く、キッチンだけフルリフォームしました。食洗機もカビだらけで、手入れも大変と聞いていたので今回のリフォームでは取り付けずに使い勝手のいいキッチンで満足しています。
メーカー別で見たキッチンのリフォーム費用の相場
メーカーによっても金額差がでるのかが気になったので調査してみました。
特にメーカーによって金額差が出たわけではなく、100~149万円が多い印象でした。
築年数同様、どこのメーカーにするかよりもどんなグレードのキッチンを選ぶかで金額が左右されるようです。
クリナップのステディアにしました。金額重視だったので、一つ下のグレードのラクエラにしようと思いましたが、ステンレス構造が気に入りグレードアップ。キャビネットの中もステンレスなので、食品を置いても臭いが気にならず、掃除がしやすくなって快適になりました。
コロナ禍で外食がしづらくなり、思い切ってパナソニックのいろりダイニングにリフォームしました。今までのキッチンとかなり変わったので使いにくいかと思いきや、案外使い勝手が良く気に入っています。夫婦ともに晩酌が趣味なので、ゆっくりお酒を楽しめるのもいいです。
いろりダイニングって初めてきいたんですが、IHコンロをぐるりと囲みながら、調理をしつつ食べるというまさに現代版のいろりなんですって。コロナ禍の影響で人気みたいですよ!
外部サイト:Panasonic いろりダイニング
ちなみにアンケート回答者の中で人気メーカーはリクシル!約4割の方がリクシルでリフォームされていました。
リクシルはデザインが凝ったものから、シンプルなものまで幅広いラインナップが魅力。しかも全体的にリーズナブルな価格設定のようです。
リクシルといえばコスパ抜群の「シエラS」が大人気でした!
100万円は超えるのかなと思っていましたが、シエラにすると65万円でリフォームできました。食洗器もレンジフードもついてです。引き出しも使いやすく、収納が増えたのでリフォームして大満足です。
実家をリフォームしました。先何年住めるかわからなかったので、そこまで費用をかけるつもりもなかったことから、リクシルのシエラを選びました。費用のわりに使い勝手の良いキッチンになり母も喜んでいました。
キッチンのリフォームで補助金や助成金の対象になった?
高額な買い物になるリフォームで、補助金や助成金を上手く活用できれば嬉しいですよね!
実際どのくらいの方が補助金を活用されたのか調査しました。
50人中39人の方が、リフォームの補助金や助成金は対象にならなかったと回答されました。
少なっ・・・というのが正直な感想
キッチンが古くなったから、使いにくいからといった理由でのリフォームでは、なかなか条件に当てはまらないようですね。
でも補助金制度がある、というのだけでも知っておいて損はありません。現に私はリフォームをするまでこんな便利な制度の存在をしりませんでした。
詳しい適用条件などは、ぜひリフォーム業者に相談してみましょう。
高齢の親と同居することになり、住んでいた家をリフォームしました。部分的にリフォームするつもりだったのですが、自治体の補助金の条件に当てはまるよう、ほぼフルリフォームに近い形になりました。
費用は高くつきましたが、家族みんなの満足度が高いのでよかったです。
一軒家の中古住宅を購入してフルリフォームをしました。リフォーム業者から「こどもみらい住宅支援」を適用できると教えてもらい助かりました。上限すべてもらえたおかげで家具家電の買い替えもできてお得にリフォームできました。
「こどもみらい住宅支援」は国の補助金制度の一つ。詳しくは国土交通省のホームページをご覧ください。
外部サイト:国土交通省こどもみらい住宅支援事業
マンションでのキッチンのリフォーム費用はいくら?
マンションでのキッチンのリフォーム費用を調査しました。
50人中15名の方がマンションと回答いただきましたが、~149万円でリフォームされている方が半数以上という結果になりました。
L字型のキッチンにステンレスタイプの天板を当初希望したのだが、ステンレスタイプの天板は1枚板となるとのことで、マンション規約の関係で天板搬入が困難であることが事前調査で判明した。仕方なく人造大理石タイプの天板とした。
こちらの口コミにあるように、マンションには戸建てと違って独自にリフォーム条件が設けられています。
- リフォームできる曜日や時間帯
- リフォームに使える材質
- リフォーム申請書類の提出
といったことが細かく決められている場合もあります。
公示直前になって「あっ…マンション規約上リフォームできない!」なんてことにならないよう、事前にマンション規約に目を通しておいたほうがいいです。
戸建てのキッチンのリフォーム費用はいくら?
戸建てのキッチンのリフォーム費用について調査しました。
マンションよりも、お金をかけてリフォームしている方が多い印象です。
200万円以上かけてリフォームされた方が7名もいらっしゃるのは驚き!こだわってますね!
オープンキッチンにリフォームしたので、料理をしながらテレビを見たり、リビングにいる家族と顔を向けて会話できるようになったことがよかったし、キッチン下の収納棚も多く、引き棚のスライドも急に締まるのではなく緩やかに締まるようにしたのが良かった。キッチンは一番使うところなので、お金はかかっても後悔しないようにかなり要望をしたので満足している。
タッチレスの水栓、掃除不要の換気扇など希望の機能をつけることができた。金額的には予算を上回ってしまったが、これから10年以上使い続けることを考えると予算を上回っても希望の機能をつけることができたので大満足している。
タッチレス水栓はコロナ禍で導入される方がグッと増えたようです。
お魚やお肉を触った後はいつも手首で水を出してましたが、近づけるだけでいいなら便利ですよね
フォーム上手に聞いた!キッチンのリフォーム費用を安く抑えるためには?
今回キッチンのリフォーム経験者にアンケートをとったところ、共通して「ある後悔」をしていました。
ある後悔とは…「リフォームなんて何度もするものじゃないし、ケチるんじゃなかった!」
低予算でリフォームすることを重要視するあまり、貧相なキッチンになってしまった。毎日使うたびに、ああすればよかったと考えてしまいます。
お金のことよりしっかり利便性を考えないと後悔します。
家族の意見を優先してリフォーム費用を抑えることに必死になっていましたが、毎日キッチンに立つのは私だけ。もっと私の使い勝手を考えてお金をかけるべきでした。
キッチンは毎日使うところですし、使い勝手が悪いと気になっちゃって後悔も大きく感じるようです
そうはいっても、キッチンだけにそこまで費用をかけられないんですよね。リフォーム以外にも住宅ローンや教育費、老後のお金だって気になるお年頃。
そこで、上手に費用を抑えられていた方へ「キッチンのリフォーム費用を安く抑えるためにやったことは?」を個別で質問してみました。
教えてもらったのは次の3つ。
ひとつずつ詳しくお伝えします。
相見積もりをした
相見積もりとは複数社から見積もりを取って比較検討すること。
定価のないリフォームにおいて、相見積もりは必ずすべきです!
相見積もりをするメリット
- リフォーム費用の相場が分かる
- 他社の存在を意識させることで、競争力のある価格で見積もりがもらえる
- 悪徳業者を避けられる
- 各社からプロならではの提案を受けられる
3社の工務店とリフォーム業者から見積もりをとりました。最も高いところは50万円も金額差があったのはおどろきました。
キッチン本体の値引き率も業者ごとに違ったので、得意なメーカーもあるのだと思います。比べてみないとわからないことが多いので、相見積もりは必ずすべきです。
前回リフォームしてもらった工務店にお願いしようとしましたが、娘がネットで調べてくれた業者にも見積もりをもらうことにしました。
品番が同じキッチンでも値引き率や工事代金が違うので比べてみて良かったです。
相見積もりをすれば、地域の相場が分かりますし、業者への値引き交渉もスムーズに進められます。
でも相見積もりをするにしても、「他社からも見積もりをもらっています」なんて言いにくい…と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
私がそうです。
そんな気の弱い私でもできた相見積もりの方法を徹底解説していますので、よろしければご参考ください。
業者へ値引き交渉した
業者への値引き交渉は最も効果的な手段ですよね。
地元の工務店が話した感じも良く、スムーズに進められそうだったのですが見積もりが高く夫が反対。正直によその見積もりが安くて夫に反対されていると相談したところ、約10万円の値引きをしてくれました。
クリナップのキッチンが60%OFFでかなり安かったのですが、他社よりも工事代金が高く合計金額ではそこまで安くありませんでした。どうしようかと悩んでいたところ、「端数を値引くのでどうですか」と言ってもらえ決めました。大幅に値引きされてもちゃんとリフォームしてもらえるか不安になるので、結果的に良かったです。
確かに、リフォームって値引き交渉しにくい雰囲気・・・
手抜き工事されたりしないかなって不安になるなあ。
そうなんです、家電のように買ったら終わりではなく、リフォームは契約してからが本番。
だからこそ値引き交渉は慎重に行わなくてはいけません。
そこで私がリフォームをお願いした業者のおっちゃんがポロリとこぼした、こんなお客さんの値引きはお断り!を紹介します。
ここだけの話やけどね・・・
- 「お客様は神様だ!」といわんばかりの上からな態度
- 相場よりかなり安い金額で値引き交渉する
- 相見積もりで金額面でしか比べようとしない
うーん、確かに自分が業者の立場だったら相手にしたくないかもと思っちゃいますよね。
ちなみにおっちゃん曰く、相見積もりも値引き交渉も当たり前の業界だとおっしゃってました。
だからこそ、業者が気持ちよく値引きできるようにお互いの関係をつくっておかなくてはいけません。
ちなみに私はおっちゃんから約30万円の値引き+オマケをしてもらいましたが、「こっちの話もよく聞いてくれるし、お子さんも可愛いし、何とかしてあげたいなと思ったから」なんておっしゃってました。
業者と仲良くなっておいて損はありませんよ!
ちなみに私はこのおっちゃんのいるリフォーム業者は一括見積もりサイトのタウンライフリフォームの紹介でした。
ネットの一括見積もりってちょっと不安だったんですけど、自力でさがしてたら見つけられなかっただろうなあ。
設備を施主支給した
施主支給とは、私たち「施主」が業者に変わって住宅設備を購入して「支給」することです。
家電量販店で購入することでポイントが貯められる、ネットで型落ちの商品を手に入れられる、といったお得さがあります。
ガスコンロは家電量販店で購入したほうが安かったので、取付だけ業者にお願いしました。取付料金に7万円かかりましたが、それでもトータルで見ても5万円ほど安くすみました。
食洗機はボッシュをつけたかったのですが、業者では取り寄せできないとのこと。どうしても取り付けたかったので施主支給しました。
サイズを測ったり納期の調整が本当に大変でしたが、クレジットカードのポイントも貯まり、取り付けできて良かったです。
ガバっと開く海外製の食洗機って憧れますよね。カレー鍋も予洗いナシでつっこめちゃうタフガイなんです。私もミーレの食洗機つけたかったんですが工事費含めて100万以上かかると言われ即諦めました。
ただし、施主支給自体は受け付けていない業者も多いです。
その一番の理由は「めんどくさいことになるから」。
万が一、納品が遅れると工事もその分延期になりますし、届いた商品に傷がついていた場合は責任の所在が分からなくなります。
施主支給は業者が受け入れてくれるか確認した上で、どうしてもこの設備を使いたい!という時に使うと良さそうですね。
まとめ:キッチンのリフォーム費用は「100~149万円」が最も多かった
キッチンのリフォーム経験者50人にアンケートをとったところ、費用相場は次の通りとなりました。
リフォームの内容や業者の工事代金によって費用は異なりますが、「100~149万円」が最も多い答えとなりました。
キッチンのリフォームでは、「築年数」や「戸建てかマンションか」といったことはあまり関係が無いようで、それよりも「どんな設備のキッチンにするのか?」といった部分で費用が決まるようです。
私もこの回答をひとつの目安として、これからのコツコツとリフォーム費用を貯金していこうと思います。
貯金と並行して自分の使いやすいキッチンを考えておくと良さそうですね
ただ、貯金をしたところでボッタクリ業者に出会ってしまったら元も子もありません。
- 近くにキッチンリフォームが得意な業者を探す
- 家電量販店やホームセンターでリフォームコーナーをのぞいてみる
といった情報収集をしておくことが大切ですね。
満足のいくキッチンリフォームができますように♪