リフォームの費用をできるだけ抑えたい!安くなる時期はいつ?
リフォーム業界にも繁忙期・閑散期はあります!
実際に依頼したリフォーム業者に直接聞いてみました。
リフォームは数十万~数百万円もかかる大きな買い物。できることなら安く抑えたいですよね。
仕事が少ない閑散期であれば、リフォーム業者も値下げ交渉にも応じてくれる可能性大!
しかも閑散期にリフォームすればお得になるだけでなく、より満足度の高いリフォームが実現できますよ。
一年で最も仕事量が少ない閑散期は、梅雨から真夏にかけてです。
なぜこの時期が閑散期なのか、また金額だけではない閑散期に行うリフォームのメリットについても詳しく紹介します。
リフォームが安くなる時期はいつ?閑散期はある?
リフォームが安くなる時期ってあるんですか?
仕事が少ない時期と設備が安くなる時期の2パターンあります。
それぞれ詳しくお伝えします。
仕事量の少ない閑散期
雨や台風が続く梅雨の時期から真夏にかけては、最も仕事量が落ち着く閑散期です。わざわざ天候の悪い時期にリフォームをしようと考える人も少ないからでしょう。
天候に左右されない内装のリフォームでも依頼数は少ないですか?
不思議なもので、比較的少ないですね。
他にも、クリスマスやお正月といったイベントが続く12月~1月は、仕事量が落ち着く傾向にあります。
設備機器のモデルチェンジ時期
キッチンやトイレ、浴室といった水回りのリフォームを検討している場合は、設備機器のモデルチェンジや新商品がリリースされる時期もおすすめです。
TOTOやLXILといった大手住宅設備メーカーは、2~4月ごろにかけて新商品の発表会が行われます。それに伴いリフォーム業者がそれまで持っていた在庫が旧製品になるので、在庫処分セールを行う可能性が高くなります。
築13年の中古マンションに住んでいると、リフォーム業者のチラシが毎日のように投函されます。
年明けからは設備機器の売り尽くしセールが多いなと感じました。
だいたい新商品の発表に合わせてウチも在庫処分セールをしますね。
ただし、2~4月はリフォーム需要が高まる時期でもあるんですよね。繁忙期と重なりますが、設備機器をお得にゲットできる狙い目でもあります。
リフォーム業界の繁忙期はいつ?
リフォームの繁忙期は大きく分けて2つあり、2~4月頃が最も忙しく、次いで9~12月頃に仕事量が多くなります。
新生活を迎える2~4月頃
入学や入社、転勤など新生活に向けて、リフォーム業界も繁忙期を迎えます。
賃貸物件:次の入居者に備え、空室のクロスや畳の張替えの依頼が増える
中古物件:2月ごろからリフォーム工事を始めて、4月までに完成を希望する人が増える
新築物件:中古物件と同じく、新生活にあわせて4月までの完成を希望する人が増える
また1~3月というと公共工事の補修案件が増えるタイミング。
この時期はリフォームだけでなく、建設業界全体で猫の手も借りたいほどの人手不足に陥ります。
腕のいい職人さんほど取り合いになるので、スケジュール調整が難しくなるんですよね。
「年末までに」の心理から9~11月
快適な家で新年を迎えたいという気持ちから、年末が近づくにつれ「かけこみ需要」が増える時期。
本格的な寒さが到来する前に、暮らしを快適にするリフォーム相談が多くなります。
特に相談が多いリフォーム内容
- 床暖房
- 給湯器
- 窓(二重窓や複数ガラスで断熱性を高める)
ちなみに、3月や9月は決算月だから忙しいのでは?と疑問に思ったので尋ねてみました。
決算にむけて積極的に契約数を増やそうと忙しくなるのもありますか?
ウチではあんまり関係ないですね。決算月は会社によって違いますし。
特に決算月は、繁忙期にあまり関係ないようでした。
それよりも単純に3月も9月も人の出入りが多いため、相談数が増える傾向にあるそうです。
リフォームを閑散期に行う3つのメリット
閑散期にリフォームを行うことで、お得になるだけでなくより満足度の高いリフォームが実現できます。
技術の高い職人に依頼できる
リフォーム業界では、職人の高齢化や若者の建設業界離れが深刻化しています。職人の数は年々減少傾向にあり、この20年間で半分にまで減ってしまったほど。
こうした慢性的な人手不足の中で繁忙期を迎えると、リフォーム業者専属の職人では対応しきれなくなり、他から外注することになります。
急遽集めた職人では統率が取りづらく、技術力も生産性も不安定なのでどうしても工事がうまく進められません。
ウチではトラブルにならないように、繁忙期では専属の職人さんが対応できる範囲内でしか受注しないようにしています。
3月に定期検査をお願いしましたが、職人さんのスケジュールが空いてなかったですもんね。
一方、依頼数が落ち着く閑散期なら、腕の良い職人さんを確保しやすくなります。
スケジュールにもゆとりがあると、細かなところまで丁寧に仕上げてもらえるので、いい加減な手抜き工事をされる心配もありません。
打ち合わせに時間をかけられる
リフォームのクレームの多くは、業者とのコミュニケーション不足が主な原因と言われています。
意思疎通が不十分のまま工事を進めると、できあがってみたらまったくイメージと違っていた!なんてことにもなりかねません。
打ち合わせはじっくりと時間をかけて行うべきですが、繁忙期になると担当者の仕事が立て込み、時間の確保が難しくなります。
繁忙期を理由に打ち合わせが疎かになると、後々トラブルに発展してしまいます。
- 希望するリフォームのイメージが伝わらない
- リフォームプランに要望が反映されていない
- 説明を手短にすまされる
- 連絡漏れが起きる
閑散期であれば、仕事も落ち着いているので打ち合わせに十分な時間を確保できます。お互いの意思疎通がしっかりと取れた状態で工事に取り掛かれるので安心ですね。
担当者へどれだけ希望するイメージを正確に伝えらえるかが、リフォーム成功の肝になります!
住宅設備の欠品の心配がない
リフォーム業者が繁忙期を迎えると、住宅設備も人気の商品は欠品や品薄状態が続きます。せっかく職人を確保できていても、設備機器が手に入らないのであれば工事を進められません。
ひどい時は、2~3か月待ちもザラにありますよ。
その点、閑散期であれば設備機器の供給も落ち着いているので、納期遅延の心配もありません。リフォーム工事もスムーズに進められるので、工期遅延による余計な費用を負担しなくてすみます。
長引く新型コロナの影響で、給湯器やトイレといった住宅設備の品不足が問題になっています。
特に給湯器は故障しても在庫がないため工事ができない事例が多発し、経済産業省と国土交通省が連名で「家庭用給湯器の安定供給に向けた要請」を実施するほど。
すぐには改善されないと予想されているので注意しましょう。
私も給湯器を新しく買い換えましたが、メーカー在庫は軒並み納期未定。ラッキーなことに業者が在庫を持っていたので交換できました。
長期休暇に注意!
ほとんどのマンションでは、管理規定上、祝祭日の工事を不可としています。
休みの日は家でゆっくり過ごそうと思っても、近隣から工事の騒音が続けばストレスになりますよね。
仮に祝祭日でも工事できたとしても、一般的に長期休暇は職人さんもお休みをとられることが多く、スケジュール調整が難しくなります。
お盆休暇を挟んだ影響で、工期が間に合わなくなる可能性もありかなり慌てました。
このように長期休暇中はリフォーム工事が進められないことが多く、工期が長引いてしまいがち。
工期が長引くと、仮住まいの家賃の二重支払いや水回りが使えない間の外食・銭湯費など経済的な負担が増えてしまいます。
リフォーム費用を安く抑えたいなら、
- スケジュールに余裕をもったリフォーム計画を立てる
- ゴールデンウィーク・お盆休み・年末年始の長期休暇は外す
をおすすめします。
まとめ:リフォームは安くなる夏がねらい目!
リフォームの繁忙期と閑散期について、リフォーム業者の担当者から教えてもらった情報を紹介しました。
- 繁忙期:2~4月頃、9~11月頃
- 閑散期:梅雨から真夏にかけて、12~1月
閑散期にリフォームを行えば、金額がお得になるだけでなく、打ち合わせの時間を十分に確保できたり、品不足や人手不足の心配がありません。
とはいっても、リフォームをしようと思ってもそんなにうまく閑散期にあてはまりませんよね。
私もマンション購入後入居までにリフォームを終えたかったので、繁忙期や閑散期を気にする余裕もありませんでした。
そんな方へ繁忙期でもリフォーム費用を安く抑えるコツを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。