相見積もりって難しい?どうやって依頼したらいいのかわからない…
相見積もりをしても断ってもいいの?失礼にならない?
そんな相見積もりが初めての方の疑問をまるっと解決します!
リフォームで相見積もりをとりたいけど、業者とトラブルになりそうで踏み出せない、という方も多いはず。
正直、私もちょっとめんどうなことにならないかなと不安でした。
相見積もりと聞いて嫌な顔をする業者も一部存在しますが、自分の仕事に自信を持っている業者であれば「むしろ大歓迎です」と答えるほど。
気にせず相見積もりを取ってじっくりと比較検討しましょう。
ただし、リフォームの相見積もりにはちょっとしたコツがあります。
依頼方法を間違ってしまうと、
- 結局どの業者がいいのか決められなくなってしまう
- 見積もりのの途中なのに業者の方から断られてしまった
- 悪徳業者に騙されてしまった
なんてこともあるのです。
この記事を読めば、リフォームが初めてでも業者の選定がスムーズにすすめられますよ♪
リフォームで相見積もりをとるのはマナー違反?
相見積もりをとりたくても、リフォーム業者の気を悪くさせるのではと不安になりますよね。
yahoo!知恵袋でもこんな質問が寄せられています。
改築工事での相見積もりはマナー上失礼な事なのでしょうか?
何人かの知り合いに業者を紹介してもらい見積もりを取ろうと考えたのですが、ある工務店に話を遠そうとした際に、
「他社の見積もりも取られるんですか?」と言われ、
「見積もりも手間と費用を掛けて行っているので、やはり相見積もりを取ろうというのは失礼ですよ。例えば2、3人の方と同時にお見合いを進行しようと言うのは失礼でしょ?1つ見積もりを取ったら、まずそこでイエスかノーか考えないと」みたいな事を言われました。
引用元:Yahoo!知恵袋(https://question.realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/1047672185/)
リフォームで相見積もりをとることは失礼にあたるのか?、経験者目線で解説していきます。
相見積もりはマナー上まったく失礼ではありません!
安心してください。わたしたち顧客が相見積もりをとるのは、リフォーム業界でも当たり前のことです。
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営するリフォーム支援ネット「リフォネット」でも、リフォームをする際は相見積もりを推奨しています。
候補となる業者を3~5社、選び出しましょう。(中略)事業者の候補に提案書や見積書を提出してもらい、金額をはじめリフォームの内容や施工体制、保証内容、実績などを確かめ、実際に契約する事業者を一つに絞ります。
引用元:リフォネット(https://www.refonet.jp/csm/process/proc_step2.html)
ちなみに私が依頼したリフォーム業者3社とも、相見積もりはすべきと答えていした。
比較してもらってこそウチの良さがよりわかるはずです
相見積もりは一般的なことですし、気にする必要はないですよ
高額な買い物なのに、1社だけなんてこわいですよね。
僕だってリフォームするなら相見積もりしますよ
依頼者である私たちが気に病む必要は全くありません。
気にせず相見積もりをとって納得のいくリフォーム業者を見つけましょう。
相見積もりを断る業者もいる
そうは言っても中には相見積もりを断る業者も存在します。
他社と比べられるとボッタクリがバレてしまうから…といった悪徳業者もありますが、真っ当な業者でも断る場合があります。
リフォーム業者が相見積もりを断る理由
- 繁忙期で手が回らない
- 金額が少額だった
- 人手不足で無駄足を踏みたくない など
少子高齢化の影響により、リフォーム業界でも深刻な人手不足が問題になっています
もしあなたが依頼したリフォーム業者から相見積もりを断られても、まったく気にする必要はありません。
リフォームを請け負う業者は星の数ほどいます。どんどん次の候補業者を探しましょう。
リフォームの相見積もりをスムーズに進める方法
次にリフォームの相見積もりの方法について紹介します。私が実際に体験してみてわかったコツを盛り込みました。
リフォームの相見積もりをスムーズに進める方法
- 相見積もりを依頼する業者を絞る
- 予算・リフォーム箇所・間取り図を書類にまとめる
- 相見積もりであることを伝える
- リフォーム業者が決まったら他社は早めに断る
詳しく紹介させてください。
STEP①相見積もりを依頼する業者を絞る
まずは相見積もりを依頼する業者を選びましょう。
ネットで「(お住いの市町村) リフォーム」と検索すれば、ずらりと業者WEBサイトが出てくるはず。
その中から会社情報や口コミをみていくつかピックアップしていきます。
知人や知り合いの業者に頼もうと考えている方へ
知人や知り合いの業者に頼むのは安心感がありますが、あまりおすすめしません。
私がめちゃくちゃ後悔したからです。
相見積もりがしにくくなる、不満があっても気兼ねなくいえなくなる、といった不便さがあります。
相見積もりは2〜3社が良いという意見もありますが、私の経験上2社では少なく感じます。
というのも、リフォームの正解は一つではありません。あなたの理想を予算内でどう提案してくれるかは、担当者によってまるでちがってきます。
3社程度依頼すると、リフォームの相場もつかめてきてじっくり比較できます
ちなみにリフォームを請け負う業者には、いろんな業種があります。
- 誰もが耳にしたことがある大手企業
- 街の小さな工務店
- こだわりの建築事務所
- お買い物でよく使うホームセンター
それぞれに得意分野もさまざまです。
大手=安心とは限りません。事業所によってサービスや工事の質にバラつきがあるのはよくある事
相見積もりをとるときは、なるべくリフォーム業社が偏らないようにするのがおすすめです。それぞれに違った提案方法が集められます。
STEP②予算・リフォーム箇所・間取り図を書類にまとめる
相見積もりをするときは、予算・リフォーム箇所をどの業者へも統一して依頼することが大切です。
せっかくいろんな業者から見積もりをもらうなら、違った条件をだしていろんなプランを見たいんだけどな~
条件を統一してはじめて比較検討できます
業者ごとに違う話をしてしまい、まったく比較できなかった…というのは相見積もりでよくある失敗例。
ただ、何度も同じことを説明するのもたいがい面倒ですよね。
そんな時は、業者に伝えたい希望条件を書類にまとめておくのがおすすめです。書類を見ながら話せばいいので、伝え漏れがなくて安心です。
- 基本情報(家族構成、築年数、リフォーム希望日)
- リフォーム希望箇所(優先順位をつけておく)
- 現状の不満(部屋干しスペースがない 等)
- イメージ画像(SNSやネットで集めた切り抜き)
私は3社に相見積もりを依頼しましたが、この書類をコピーしてそれぞれに手渡ししました。
間取り図やマンションの平面図もあわせて用意しておきましょう。より精度の高い見積もりが期待できます。
予算って正直に答えたほうがいいの?
必要のない工事をふっかけられそうだし、予算は低く答えようかな
お金のことをあけすけに言うのは少し気が引けますよね。そもそもいくらになるのかはこちらが聞きたいぐらい。
私も予算なんて良くわかんないし、安く答えたら笑われるのかなって心配でした
結論、正直に答えたほうが得です!
リフォームは使う材質や施工方法次第で、いくらでも高く(安く)仕上げることができます。
業者は予算を聞くことで、どのくらいのグレードで組むべきか、ベストの提案内容をさぐりたいのです。
予算を少なく答えてしまったがために、「高いけど使いやすい」といった設備や内装を提案してもらえなくなります
ただし、リフォームは工事を始めて初めてわかることがあります。追加の工事費用のことも考えて予算の1~2割ほどの余裕は残しておきましょう。
STEP③相見積もりであることを伝える
相見積もりをとるときは、必ずそれぞれのリフォーム業者に相見積もりであることを伝えましょう。
マナーの上の問題でもありますが、相見積もりを伝えることで得られるメリットもあります。
- お断りがしやすくなる
- 競合意識が働いて、安い見積もりが期待できる
あらかじめ相見積もりであることを知らせておけば、断るときも唐突になりません。
担当者も人間なので、他社に取られるかもしれない、といった状況のほうがより力の入った提案を受けられます。
なんて言えば角が立たないのかな?
他社と比較します、なんて言いにくいんだけど……
相見積もりって言い方が困りますよね。
参考までに私が実際に使った文例を紹介します。
大変申し訳ございませんが、見積もり金額だけでなく、提案内容やアフターサービスなどあらゆる面で比較検討したく、他社にもお声をかけさせていただいております。
恐れ入りますが何卒ご容赦ください。
安さだけを求めてるんじゃないよアピールをしつつ、申し訳なさを全開にした低姿勢で送りました
ただし、相見積もりをとっている会社名までは伝える必要はありません。
リフォーム業界は地域密着の仕事柄、ライバル会社はだいたい決まっています。業者間でトラブルにならないためにも会社名は伏せておきましょう。
STEP④リフォーム業者が決まったら他社は早めに断る
リフォーム工事の依頼先が決まれば、他の業者には早めに断りを入れましょう。
長引かせてしまうと、「もしかしてまだ成約できる見込みアリなのかな?」と余計な気を持たせてしまいます。
とはいっても、親切に対応してくれた担当者ほど、お断りの連絡を入れるのは気が重いですよね。
できることならこのままフェードアウトしたい気持ち、よ~~くわかります!
私もできれば避けたかったです
ただ、リフォーム業者のように提案型の営業において、100%の受注はまずありえません。
相見積もりが一般的ならなおさら、業者も断られることも多いはず。
あまり深く悩まずに、早々にお断りの連絡をいれておきましょう。
補足:リフォーム業者一括見積もりサイトを使えば、初心者でも相見積もりが5分でできる
ここまで紹介してきた手順ですが、もっと簡単に効率よく進められる方法があります。
それはリフォーム業者一括見積もりサイトを利用すること。
リフォーム条件を入力するだけで、候補となるリフォーム業者をマッチングしてくれる便利なサイトがあるんです。
リフォーム業者一括見積もりサイトを利用するとこんなメリットがあります
- 厳しい審査を通過した優良業者の中から、条件に合ったリフォーム業者を選べる
- 加盟業者は最初から相見積もり前提で対応してくれる
- 気兼ねなくお断りができる
相見積もりの難関である、「候補となるリフォーム業者探し」「相見積もりであることを伝える」「お断りをいれる」をすべて解消してくれます。
時間と労力のかかる作業が数分で済むだけでなく、相見積もり特有の精神的なストレスもありません。
こんなに充実していて無料で利用できます
私はリフォーム業者探しを始めた当初、こうしたサービスの存在を知らなかったんです。
ネットを使って一人もくもくとリフォーム業者を調べるも、初めてのことでちんぷんかんぷん……。
調べれば調べるほど、どこも同じように見えてきて結局どこに依頼すればいいのかわからなくなったんです。
2週間ほど時間をかけて見つけた業者も、騙されりしないかなと不安で結局依頼できず……
藁をもすがる思いでリフォーム業者一括見積もりサイトを利用したんですが、最初はちょっと不安でした。
怪しくないのかな、営業電話がひっきりなしだったり、悪徳業者を紹介されたりしたらどうしようと悩んだんですが、まったく心配無用でした。
ただ、中には悪質なサイトもあるので注意が必要です。私が使って良かったサイトは別の記事で紹介しています。
リフォームの相見積もりでやってはいけない5つの事
リフォームの相見積もりでは、やってはいけないことがあります。
- 価格だけを見て一番安い業者と契約する
- 同時に現地調査を依頼する
- 5社以上から相見積もりを取る
- 何度も見積内容を変更する
- 他社の見積もりを見せて値引き交渉をする
これらさえおさえておけば、スムーズに相見積もりを取ることができますよ!
価格だけを見て一番安い業者と契約する
同じ条件で相見積もりをとっても、業者によって金額に大きな差が出ることがあります。
例えばA社よりB社が50万円安いとします。
安いところが見つかってホクホクしがちですが、実は最低ランクの資材や設備を選んでいるだけかもしれません。
異常に安い見積もりには必ずワケがあります。
適正価格か、予算内かはもちろん大事です!
ただ、あらゆる面で徹底的に比較することで満足のいくリフォームが実現できます。
こんなところもじっくり比較してみてください!
- 見積書のわかりやすさ
- 提案内容
- 担当者との相性
- リフォーム業者の姿勢
- アフターサービスの有無
リフォームを経験してみてわかったことですが、担当者との相性ってほんとに重要だと思います。
どこまで私たちの要望をくみ取って形にしてくれるか、それは担当者の知識と経験、人柄によるものです。
リフォームのように高額で、形のないものを一緒に作り上げていくものは、「どこで買うか」よりも「誰から買うか」なんですよね。
私もリフォーム業者を決めた理由は、「この担当者ならなんでも相談できる」と信頼できたからです。
リフォームにトラブルはつきもの。大事なのは解決に向けて誠実に対応できる担当者かを見極めましょう
同時に現地調査を依頼する
業者から正確な見積もりをもらうには、直接リフォーム現場を見てもらう必要があります。
これを現地調査といい、だいたい約1~2時間かかります。
1社ずつ対応するのが大変だし、同時に来てもらったら効率的だよね?
同じ時間に呼ぶのはNGです!
リフォーム業者側にしたら、同じ空間でライバル業者がいるのは居心地の悪いもの。
依頼主に詳しいリフォーム要望を聞き出したくても、他社と話していると入りづらいですよね。
それに面倒でも1社ずつ会うことで得られるメリットがあります。
- 1対1で対応することで、担当者との相性を見極められる
- ライバル業者に聞かれたくない本音の話を聞き出せるチャンス
現地調査はリフォームにおけるお見合いの場でもあるんです
5社以上から相見積もりを取る
相見積もりをとる業者の数は3~4社が理想と先述しましたが、少しでも安い見積もりをとろうと、手あたり次第に見積もりをとろうとする方もいます。
しかし、これは相見積もりにおいては逆効果!
リフォーム素人の私たちが見積もりや業者を比較するって、思いのほか大変な作業です。
見積書だって書き方はバラバラですし、初めて聞くような単語がずらりとならんでいます。
多くの業者に依頼をすれば、それだけ打ち合わせや問い合わせに時間が必要になってくるんですよね。
私も3社の比較で1週間以上かかりました
あまりに依頼業者の数が多すぎると、1社1社の印象が薄くな「〇〇で話していたのはA社だっけ…?」とどこがどこだか分からなくなるんですよね。
迷いや混乱が生じるだけでほとほと疲れてしまい、冷静な判断ができなくなってしまいます。
ピンとくる業者が見つからなければ、また次の業者を探せばいいんです
まずは3~4社程度に抑えて、じっくりと比較検討しましょう。
他社の見積もりを見せて値引き交渉をする
ライバル業者の見積もりを見せれば、もっと安い金額で見積もりをもらえるかもと期待しちゃいますよね。
私も他社の見積もりをたたき台にして、値引き交渉する気マンマンでした
しかし、他社の見積もり書をそのまま見せてしまうことはマナー違反なんです。
見積書には、業者がいままで培ってきたノウハウが詰まっています。
それを他社に見せてしまうということは、顧客向けの提示金額やノウハウ情報が流失してしまうということ。
見積書を見せられた業者も、「自分たちの見積書も他に見せられているのかも」と信頼を失うことになりかねません。
良心的な業者ほど、適正価格で見積もりをしてくれるもの。
簡単に大幅値引きするような業者は、「安かろう悪かろう」で手抜き工事の危険を伴います。
相見積もりを取るのは、値段を競わせて下げてもらうことが目的ではありません。
「この担当者なら絶対大丈夫」と思える信頼できる業者を見つけること、いろんな提案を受けて自分の理想の住まいのイメージを固めるためなんです。
何度も見積内容を変更する
リフォームの相見積もりにおいて、むやみやたらと内容を変更してもらうのはNGです。
どうせ無料なんだし、たくさんもらってもいいでしょ?
業者側の立場になれば、見積もりをするたび赤字になっていくのです
見積書をひとつつくるにも、人件費やその他諸経費がかかっています。
無料で引き受けているので、受注できなければこれらはすべてタダ働きになってしまうのです。
受注できるかもわからない顧客にそこまで時間や手間をかけられないですよね
見積もりにはたくさんの人件費や工数がかかっていることを忘れないでおきたいですね。
リフォーム相見積もりでの上手な断り方とは?
相見積もりで工事を依頼する会社が決まれば、次は断る作業が待っています。
お断りの連絡って気が進まないですよね
リフォーム業者にとっては、相見積もりを伝えた段階で他社にとられてしまうことも想定しているはず。
そうはいっても、できることならカドがたたない上手な断り方をしたいですよね。
たとえ今回お断りしたとしても、今後のリフォームで依頼する可能性もあります
上手なお断りができれば、断った業者とも良好な関係を残すことができます。
相手を不快にさせない断り方のポイントは次の3つ。
- お礼を伝える
- キッパリとお断りする
- 契約に至らなかった理由を伝える
理由ってちょっと言いにくいのでは?
業者にとっては貴重な意見。たとえ成約につながらなくても、改善点がわかれば次の仕事に活かすことができます。
「メールよりも電話でちゃんと断らないとだめなのかな」と気になりますが、基本的にはそれまで連絡を取っていた手段でお断りすればOKです。
詳しい断り方の文例などは別の記事でまとめているので、よろしければ参考になさってください。
どうしても断るのは苦手だなという方は(私もそうです)、ホームプロがオススメです。WEB上にあるボタン一つでお断りができるので、気に病む必要がありません。
まとめ:コツを抑えて上手に相見積もりをとろう
相見積もりと聞くとハードルが高く感じますよね。
でも「やってはいけない事」をさえおさえておけば、リフォーム初心者でもスムーズに業者選定ができます。
リフォームの相見積もりでやってはいけない5つのこと
- 価格だけを見て一番安い業者と契約する
- 同時に現地調査を依頼する
- 5社以上から相見積もりを取る
- 何度も見積内容を変更する
- 他社の見積もりを見せて値引き交渉をする
相見積もりがメンドクサイ、うまくできるか自信がないという方は、さくっと一括見積もりサイトを使っちゃいましょう。
相見積もりであなたにぴったりのリフォーム業者が見つかりますように。