知り合いのリフォーム業者なら、工事も丁寧にやってくれるはず。
安くしてくれそうだしお願いしようかな?
ちょっと待って!
知り合いや友人にリフォームを頼んで後悔した人も多いんです。
リフォーム業界は悪徳業者とのトラブルが絶えず、被害は年々増加傾向にあります。
その点、知り合いや友人なら騙されることもないだろうし、大切な住まいも安心してお任せできますよね。
ただリフォーム経験者として、知り合いや友人にリフォームを頼むのはおすすめしません。
私も知り合いのリフォーム業者に見積もり依頼をしましたが、やりづらさに声をかけてしまったことを後悔しました。
この記事では、知り合いや友人にリフォームを頼んだ場合のデメリットや注意点を体験談をもとに紹介していきます。
- 知り合いにリフォームを相談して後悔したポイント
- 知り合い・友人にリフォームを頼むときのデメリット
築13年の中古マンションを購入。予算150万円で必要最低限のリフォームをしました。
実家でのリフォームで悪徳業者に騙された経験から、マイホームのリフォームは徹底的に調べて取り組みました!
友人の知り合いにリフォームの見積もり依頼をして後悔した話【体験談】
築13年の中古マンションを購入し、リフォームをすると決めた時のことです。まず困ったことが「リフォームの業者ってどうやって探したらいいの?」でした。
ネット?電話帳?チラシも良く入るけど、評判もわからないし不安…
友人に「リフォーム業者探しに困ってる」と世間話のついでに話すと、知り合いのリフォーム業者を紹介してあげると言ってくれました。
最初は「助かった~友人の知り合いなら安心」とホッとしました
しかしよくよく考えてみると、数百万もするリフォームを相見積もりをせずに1社だけに頼むのは不安になりました。
かといってせっかく知り合いを紹介してもらったのに、相見積もりをするのは相手に対して失礼ですよね。正直に事情を話し、今回はお断りさせてもらおうと考えました。
大きな買い物になるので、相見積もりで検討したいと思います。
ご迷惑おかけするかもしれませんので、今回は見送らせてください。
あ~相見積もりはしたほうがいいですね。
ウチは気にならないんで、現地調査だけでもさせてください。
きな子:(頼まないかもしれないのに、わざわざ現地まで来てもらうの気が引けるな……)
本音を言うと気を遣うのですっぱりと断りたかったのですが、声をかけてしまった以上、見積もりをもらう前に断るのも迷惑になるのかなと悩みました。
そんな私の中途半端な態度から半ば押し切られる形で、現地調査後見積もりを出していただくことになりました。
リフォーム業者が現場まで来て、「問題なく希望のリフォームができるかどうか」を確認する作業です。おおよそ1~2時間ほどかけて採寸やチェックを行います。リフォーム業者にとっては時間も労力もかかる作業ですが、出張費などはなく多くは無料で対応しています。
しかし出してもらった見積もりは、他社と比べて15万円ほど高く、施工内容やアフターメンテナンスも物足りないものでした。
さらに見積書の提出予定日を3日過ぎていたこと、連絡がなかなかとれなかったこともあり、知り合いの紹介とはいえリフォームを任す気になれませんでした。
事前に相見積もりをするとは伝えていましたが、断りの連絡を入れるのはかなり気が重かったです。勇気を出して「他社の提案が魅力的だったので、残念ながら見送らせてください」と電話で伝えました。
すると驚きの返事が…
他社の見積もりを見せてください。同じ施工方法で価格を下回って再提出します。
完全にアウトー!
知り合いの紹介ということで一般のお客さんより距離が近かったから、「見積書を見せて」なんて言ったのかもしれません。
しかし相見積もりで、他社の見積書をそのまま見せるのはマナー違反です。
地域密着で商売をしているリフォーム業者にとって、顧客向けの価格や施工プランをライバル会社に知られてしまうことは命取りになりかねません。
また簡単に「価格を下回る」と答えたのも問題です。
- 誠実なリフォーム業者は、適正価格で見積もりを作っているので簡単に値引きはできないはず
- 仮に値引き幅を残していたとしても、相見積もりが前提なら他社を意識したギリギリの価格で出すべき
安くするために、手抜き工事をするんじゃないかと疑ってしまいます
見積の段階で違和感を覚えるようなリフォーム業者は、工事が始まってもトラブルになることは目に見えています。
この回答が致命的となり、友人には申し訳ないのですがきっぱりとお断りすることにしました。
友人の知り合いなら…
- 信頼できる人だろう
- 金額も安くしてくれるだろう
- 工事もしっかりとやってくれるだろう
そんな風に考えていたことが失敗につながりました。
友人との関係を気にするあまり、余計な気遣いにほとほと疲れました…
知り合いや友人といっても、お金のことも含めなんでも話せる間柄なら問題ないのかもしれません。
しかし、相手の人柄や仕事に対する姿勢などもわからないまま、「知り合いだから」「友人だから」と簡単に依頼すると私のように後悔するかもしれません。
知り合い・友人にリフォームを頼んで後悔している人は案外多い
ネット上でも、知り合い・友人にリフォームを頼んで後悔している人の意見は多く見られました。
親戚だからこそ、お金と気を使いました
以前、親戚にリフォームを頼みました。
見積もりの段階では他に頼むより安かったのですが、
施工中は他社に頼めば出さなくても良かった食事だお茶だと何かとお金と気を使いました。
それに、ウチの地方では毎日大工さんにお酒を出すという慣わしのようなものもあってそれも出費でした。
終わってからも、ちゃんとお金を払ったのになんだか借りを作ってしまったような変な気持ちになりました。
引用元:家を新築・リフォームする場合、知人等に頼むと言いたいことも言えず……/Yahoo!不動産
知り合いに格安でやってもらったら、手抜き工事のオンパレード
私の父の知り合いの業者に頼んで格安にやってもらったのはよかったけど、手抜き工事のオンパレード。やり直してとクレームをつけたかったけど、父の手前やめてくれといわれ、不本意なリフォームになりました。
引用元:リフォームして後悔した方、体験談を聞かせて!/なんでも知恵袋
工事が長引いた
夫の知り合いの業者が個人でやってくれるということになり、ワガママも聞いてもらえるようなのでお願いしたところ、期日が超長く3ヶ月もかかった。
引用元:リフォームして後悔した方、体験談を聞かせて!/なんでも知恵袋
軽い気持ちで頼んで後悔
知人業者に軽い気持ちで見積もりしたら、相見つもとれず、高いなト思ったけど断れずにリフォームしてしまいました。
引用元:リフォームして後悔した方、体験談を聞かせて!/なんでも知恵袋
当サイトのこちらの記事で相見積もりについてWEBアンケートをとったところ、「知人に頼んだので相見積もりがとれなかった」と後悔の声が多く寄せられました
後悔している人の意見で共通しているのは、付き合いを気にするあまり言いたいことが言えないという点です。
仕上がりに不満があっても、関係性を優先して泣き寝入りせざるケースも多く見られました。
知り合い・友人にリフォームを頼んだ時の4つのデメリット
私の体験談とネットでの意見を踏まえて、知り合い・知人にリフォームを頼んだ時のデメリットをまとめました。
- 本当に安くしてもらっているのかがわからない
- 後回しにされやすい
- つい見栄を張ってしまう
- 仕上がりに不満があっても言いにくい
ひとつずつ見ていきましょう。
デメリット①:本当に安くしてもらっているのかがわからない
私が実際にもらった見積書では、約10万円の値引きが一括で入っていました。一見すると知り合いだからこそ安くしてもらえたと感じますよね。
ですが、はたして本当に「問題のない値引き」なのかは私たち素人では判断できません。
- 材質のグレードを下げていた
- 経験の浅い職人をあてることで人件費を抑えていた
- 本来必要な工事を抜かしていた
など、こちらにとっては不利な内容になっている可能性もあります。
ましてや知り合いだからと安心して1社だけに依頼していると、適正価格がわからないままです。2~3社と比較してみて、実は見積価格が相場よりも高かった……なんてこともあるのです。
デメリット②:後回しにされやすい
知り合いや友人にリフォームを頼むと、安くしている分工事を後回しにされるケースもあります。どうしても利益の低い案件は、工事の優先順位がさがってしまいますよね。
工事期間が長引くと、当初予定していた入居日に間に合わない・仮住まいの家賃負担が大きくなるといったトラブルも考えられます。
私の場合は、連絡を入れても2~3日返事がないこともしばしばありました。
知り合いの紹介だから後回しにされたのかな、とモヤモヤしました
デメリット③:つい見栄を張ってしまう
知り合い・友人だからこそ、つい見栄をはってしまうこともありました。
- ケチだと思われたくないので、リフォーム予算を多めに伝えてしまう
- 「ちょっと高いかも……」と思っても、なかなか言いづらい
- 細かい要望を入れると「めんどくさい人」だと思われそう
暮らししやすい家を手に入れるためには、リフォーム担当者に自分の望む生活スタイルや予算を伝える必要があります。
担当者へは恥ずかしがらずに要望を伝えよう!
家事が苦手でなるべくやりたくないんです
なるほど、食洗機をつけたほうがいいですね
でも予算は150万円以内で納めたいです
では、他のリフォーム箇所を見直ししてみましょう
つまりリフォーム担当者に、どこまで自分を見せられるかがポイントになるのです。つい見栄をはってしまう相手では、リフォームを任せても上手くいくわけがありません。
デメリット④:仕上がりに不満があっても言いにくい
リフォームを経験してはじめてわかったのですが、住んだ後は必ず何かしらの問題が起きます。
我が家も入居後一か月を過ぎたころから、気温や湿度の影響で壁紙のつなぎ目が裂けてきました
リフォームは、実際に工事を始めてみないと分からないこともたくさんあります。たとえ熟練の職人が工事をしても、不具合は起こって当たり前と心得ておきましょう。
しかし一度リフォームが完了した後は、なかなか担当者に連絡がとりにくいものです。
「友人価格でしっかりリフォームしましたよ」なんて言われたら、仕上がりに不満があっても言いだしにくくなってしまいますよね。
これから長く住む大切な家なのに、リフォーム箇所を見るたびモヤモヤしてしまうかもしれません。
その点、まったく関係のないリフォーム業者なら気兼ねなくやり直しを伝えられますよね。
何か問題が発生しても、遠慮することなく意見をいえる業者に頼むことが一番です。
まとめ:知り合いや友人に依頼する場合も相見積もりは必須!
リフォームが成功するかどうかは、選んだ業者によって決まります。1社だけに依頼せずかならず2~3社は比較検討するようにしましょう。
知り合い・友人にリフォームを相談する方も、任せっきりにするのではなく相見積もりをすべきです。
リフォーム後に住むのはほかならぬあなたです。遠慮したり諦めたりすることなく、後悔のないリフォームを実現しましょう!