中古マンションって、リフォームしないでも住める?
そのままで十分住めそうなんだけど、したほうがいい?
築13年の中古マンションを購入したきな子です。
内装には手を加えましたが、水回りは十分綺麗だったのでそのまま住んでいます♪
築浅の物件ならまだしも築10年前後のマンションなら、リフォームすべきかどうか悩みますよね。
中古マンションをリフォームするとなると、数十万~数百万単位でのお金が必要になります。
「これなら新築買えたかも?」なんて後悔するかもしれません。
結論、実際に住んでみた感想として築10年前後のマンションならリフォームなしでも十分住むことができると思います。
リフォームせずに住むメリット
- お金がかからない
- リフォームにかかる手間や時間を省ける
- 引き渡し後からすぐに住める
ただ、リフォームせずにそのまま住むときの注意点もありますので、リフォームをすべきか悩んでいる方はぜひ読んでもらえると嬉しいです。
住んでみて3年がたった今、やっぱりここはリフォームしたほうが良かったかも、なんて後悔ポイントは「中古マンションのリフォームはどこまで?最低限やるべき箇所はココ!」に体験者目線でまとめています。
中古マンション購入後、6割以上がリフォームしないで住んでいる!
国土交通省が発表した「住宅市場動向調査報告書(令和2年度)によると、中古マンション購入者の63.9%がリフォームをしなかったと回答。
中古マンション購入者のうち約6割がリフォームせずに住んでいるって、意外と多いと思いませんか?
さらに同報告書では築年数ごとに購入後にリフォームをした割合もまとめられています。
中古マンションの建築時期別!購入後にリフォームをした割合
築年数 | 物件購入後にリフォームした割合 |
---|---|
築5年以内 | 0% |
築6~10年 | 16.7% |
築11~15年 | 30.8% |
築16~20年 | 43.8% |
築21~25年 | 13.5% |
内装や水回りなどのリフォーム時期は、おおよそ築10~20年ごろ。
上記の結果でも、築11~20年にかけてリフォームした割合が増えていますが、それでも半数未満にとどまっています。
中古マンション購入後もあんがいリフォームせずに住んでる人は多いんですね
築13年の中古マンションを購入した私の意見として、リフォームすべきかの判断基準は築年数よりも前住人がどんな住み方をしていたか、だと思います。
体験者が語る!私が水回りのリフォームしなかった理由
中古マンションを買うとなると、衛生面が気になりやすい水回りをリフォームすべきか悩みますよね。
「新品じゃないと抵抗がある」という人も多いはず
おせじにも築浅とはいえない中古マンションでしたが、風呂、洗面台、トイレ、キッチンといった水回りのリフォームはしませんでした。
理由は大きく2つあります。
理由①:150万以上!?リフォーム費用が高かったから
もちろん予算があれば、水回りだけでも一新したかったのが本音です。
新築じゃなくて中古物件なんですもん、それくらいはと思っていました。
でもね、高いんです…。
リフォーム会社に「お風呂・トイレ・洗面台」のおおよその見積を依頼したのです。
すると……
今ついている設備よりも低い最低ランクを選んだとしてもざっと150万円以上もするんですよ。
水回りは高い、とはよく聞きましたが本当でした
マンションの購入費用だけでも精一杯だった我が家には、水回りのリフォームは厳しいと諦めました。
ちなみに、水回りのリフォームをすると実際どれだけの費用がかかったのか?
施主50人に独自調査したリアルな金額をまとめていますので、参考になさってください。
理由②:ほんとに築10年以上?十分綺麗で古さも気にならなかったから
マンションを初めて内見したときのこと。
お風呂やトイレといった汚れが目立ちやすい箇所もピカピカで清潔感があったことに驚きました。
今まで内見したマンションはもっと汚れやカビがあったのに!
多少の使用感はあるものの、ホームクリーニングをすればまだまだ十分使えそう、という印象でした。
こちらが当時の様子。
浴槽
トイレ
キッチンのシンク
不動産担当者さんの話では、売主さんの奥様が綺麗好きでマメにお掃除をしていたそう。
きっと大事に使われていたんだと思います。
デザインもシンプルで古臭さを感じなかったので、手を入れずそのまま使うことにしました。
私のように設備の使用感や多少の古さに不満がなければ、壊れてからリフォームをする選択もあります。
トイレの便座(ウォシュレット)だけは新しいものに付け替えました。
これだけで十分気持ちよく使えます♪
ただし、一体型トイレの場合は便座だけの交換ができません。
トイレのリフォームはホームセンターや家電量販店でも対応しているので、お買い物がてらのぞいてみるのもいいかもしれません。
中古マンションをリフォームしないで住むメリットは?
私が住んでみて実感した、中古マンションをリフォームせずに住むメリットは以下の3つです。
くわしく紹介していきます。
メリット①:お金がかからない
先述した通り、リフォームは高い買い物です。
しかも怖いのが、定価がない、提示された見積もり以上の金額が必要になる可能性があること。
いざ工事が始まってから、「床が劣化しているので、追加で補修工事が必要ですね」なんてことも珍しくありません。
そもそも、マンションって購入価格だけではなくさまざまな初期費用がかかります。
- 税金
- 登記費用
- 仲介手数料 など
我が家も約200万円ほどかかっています……。
マンション価格だけじゃないんです(震え声)
当たり前の話ですが、リフォームしないで住めるのであれば経済的にはお得です。
メリット②:リフォームにかかる手間や時間を省ける
リフォームはそう何度も経験するものではありません。
リフォームなんてやったことがないし、まず何から始めればいいのかわからないという人が大半のはず。
リフォームの手順をざっくりと紹介しますが、けっこう時間と手間がかかるんです。
リフォームの手順と流れ
- どこをどんな風に変えたいのか?
- 予算はどのくらいまでかけられる?
- 信頼できるリフォーム業者かを見極める
- 複数社へ依頼して見積内容を比較する
- 契約書類の確認
- マンション管理会社への報告
- 近隣住民への挨拶
- 工事工程の確認
- 設備に不具合はないか、などの竣工検査
- アフターサービスの確認
リフォーム工事の規模にもよりますが、リフォームを決めてから工事完了まで、3か月から長くて1年以上かかるケースもあります
中でも最も大変なことは、リフォーム業者探し。
信頼できる業者と繋がりがあればいいのですが、リフォーム初心者が自力で一から探すのは至難の業。
マンション購入の手続きに追われながら、並行してこれらのことを決め進めるには、かなりの工数がかかってしまいます。
メリット③:引き渡し後からすぐに住める
リフォームできるのは、マンション購入の手続き完了後。
つまり引き渡した後からでなければリフォーム工事が進められません。
1~2日で終わるような簡単な工事であれば問題ありませんが、大規模工事となると数か月かかる場合も。
工事期間が長くなればなるほど、リフォーム費用以外の出費もかさんできます。
- 現在の住まいと、入居予定の住宅ローンと二重で家賃が発生する
- 家賃だけでなく、工事中の光熱費や作業車の駐車場代もかかってくる
自分の都合の良い日から住めるのは、経済的にも精神的にも大きなメリットといえます。
しかし!中古マンションをリフォームしないで住むにはいくつか注意点があります。
中古マンションをリフォームしないで住む2つの注意点
住んでみてからリフォームのことはゆっくり検討して、その間に費用を貯金しよう
子供が小さいし、今リフォームしてもどうせ汚しちゃうから後からでいいよね
ちょっと待って!こんなはずじゃなかった、と後悔しないために注意点も理解しておきましょう。
注意①不具合がないか第三者にチェックしてもらおう
中古マンションを現況渡しで購入した場合、売主(前住人)は買主(あなた)に対し故障や劣化箇所を細かく報告する告知義務があります。
とはいっても、売主が把握していない劣化や不具合が見つかるケースも珍しくありません。
住んでからトラブルが見つかっても、対応してもらえる保証がありません……
私たちがどれだけ慎重に見たところで、素人では「見た目がきれいかどうか」ぐらいですよね。
リフォームが必要かどうかは素人目にはなかなか判断できないものです。
ましてや入居前のマンション見学時の短い期間では気づかない部分もあるでしょう。
- 放置すると不具合が発生するリスクが高いか
- 表面上はきれいでも補修・交換が必要か
リフォームするかどうかの判断は、プロの第三者にチェックしてもらったほうが良いです!
私の場合は、浴室やトイレの耐久性が心配だったので、見積に来ていただいたリフォーム業者さんへ聞いてみました。
リフォーム必須レベルではありませんでした。予算が厳しいなら、ゆくゆくでもいいかと思います。
営業上リフォームを勧めてこられたらやだな、と相談するのを迷っていた私。
しかし誠意ある担当者さんだったので、丁寧に設備の状態を見て回答してくれました。
現地調査や見積をもらうだけなら無料で対応してくれる会社がほとんどです。
不安な方は一度リフォーム業者に現地調査でチェックしてもらいましょう。
初心者でも失敗しないリフォーム業者の選び方は、こちらで紹介しているのでぜひご覧になってください。
ちなみに私が誠意あるリフォーム業者さんに出会えたサイトはこちらの記事にくわしくまとめています。
注意②入居後のリフォームは負担が大きい
住みながらリフォームをするよりも、入居前に行うほうが圧倒的に費用が安くすみます。
例えば、壁紙や床の張替えをするとなると、家具をすべてほかの場所へ移動させなければいけません。
生活しながらソファや食器棚といった大型家具まで動かすのは大変ですよね
複数箇所リフォームする場合は、一気に取り掛かれないので部屋ごとに進めていく必要があります。
そうなると工事も長引いてきますし、場合によっては荷物の仮置き場のためにトランクルームを借りなければならないことも。
また問題は費用の面だけではありません。
入居後のリフォーム工事はなにかと不便なんです
・生活に直結する部分が使えなくなる(お風呂に入れない、トイレが使えない等)
・リフォーム工事期間中の騒音やホコリの問題
・不在時でも自宅に業者が出入りする
こうした注意点も理解した上で、リフォームせずに住むかどうかを判断しましょう。
予算が限られている場合は、必要最低限のプチリフォームがおすすめ!
入居前にリフォームするほうがお得なのは分かった…
けどあんまりお金はかけられないよ
間取りを変える、水回りを一新するといった大規模工事だと、あっという間に500万以上に膨れ上がってしまいます。
そうならないためには、リフォームする優先順位をはっきりとさせること。
工事個所をピンポイントに絞ることで費用をグッと抑えることができます。
私の場合も使える設備はそのままに、壊れている、劣化が進んでいる箇所だけを補修をするプチリフォームを行いました。
低予算でも新築のように綺麗にできて満足しています♪
実際に私が行ったリフォームは以下の通りです。
故障個所の交換
- ガスコンロ
- 食洗機
劣化が進んでいた箇所の交換・補修
- 壁紙(クロス)・クッションフロア
- 畳
- 給湯器
これらのリフォームは約110万円ほどでできました。
かかった費用の内訳はこちらの記事で公開しています。
特におすすめは壁紙の張替え。
我が家は小さな子供がいるので、すぐに汚されてしまうからそのままでもいいかなと考えていたのですが、変えてみて大正解!
\壁紙を変えて雰囲気一新/
普段目にする機会が多い壁紙。自分好みに変わると一気にテンションが上がります♪
- 家族がゆっくりと過ごせるお気に入りの空間になった
- 前住人の生活感が無くなった
前述のとおり住みながらとなると家財道具の移動だけでも大変なので、入居前に変えてリフォームできて大満足です。
お客さまにも「築13年には見えない!新築かと思った」と褒めてもらえました♪
壁紙の張替え費用ってどれくらいかかる?と疑問に思ったあなたは、実際に私がもらった4社の見積もりを公開している生地があるのでこちらをどうぞ。
まとめ:リフォームが必要か不安な方はプロに相談!
築10年前後はリフォームせずにそのまま住むこともできます。
ただ、少しでも不安があれば入居前にリフォーム業者に現地調査をしてもらいましょう。
せっかく購入したマイホーム!不安を解消して気持ちよく新しい生活をはじめたいですよね。
リフォーム業者なんてどうやって探したらいいのかわからない……という方には、紹介サイトであなたの条件に合った業者をみつくろってもらうのも手です。
私が実際に利用しておすすめのサイトは、タウンライフリフォームです
どんな業者が紹介してもらえるのか、こちらの記事で利用者目線により徹底レビューしています。