初めてのリフォームでよくわからない…現地調査って何するの?
無料で現地まできてもらって、断りにくくならないの?
正確な見積もりを作ってもらうためとはいえ、業者に家の中を調査されるなんてちょっと身構えちゃいますよね。
現地調査では業者からの質問に答えるほか、これといって私たちがすることはありません。
だからといって、ボーっと立ってるだけではモッタイナイ!
現地調査は信頼できる業者かを見分けるチャンスなんです
この記事では、実際に私が現地調査を体験した中で、前もって準備しておいてよかったことや、信頼できる業者のチェックポイントまで詳しく紹介します。
- これから現地調査を控えている方
- 初めてのリフォームで何をしたらいいのかわからない方
- 信頼できるリフォーム業者の見分け方を知りたい方
現地調査は、いわばリフォーム業者とのお見合いの場。
信頼できる相手かどうかしっかりと見極めましょう!
リフォームの現地調査では何をした?【体験談】
現地調査といっても初めてのリフォームだと、何をするのか不安になりますよね。
実際にどんなことをするのか流れがわかれば安心できるはず!
ここでは我が家の体験談をベースに、現地調査ではどんなことが行われるのかを詳しく紹介します。
- ヒアリング
- 写真撮影
- 採寸
- 設備の確認
ヒアリング
現地調査を依頼する前に、希望のリフォーム内容や物件の状況(マンションor戸建て、築年数など)をあらかた伝えているかと思います。
当日はさらに「こんなリフォームをしたい!」という具体的なイメージを会話しながら細かく共有していきます。
メールや電話では伝えるのが難しくても、実物を一緒に見ながら話ができるのでやりやすかったです。
写真撮影
リフォーム希望箇所を中心にスマホやカメラで写真撮影をします。
設備の状態や、型番などを写真に収めておくことで見積作成の参考にしています。
写真にとられたくないものは、しまっておいた方がいいですね!
採寸
平面図を見ればある程度の長さはわかりますが、より正確な数値を調べるために、測量機器を使い部屋の大きさや設備の採寸をします。
素人の私は天井から床までの長さをメジャーで計測するの大変そうだな……なんて思っていたんですが、レーザー測量機でサクサクとすすめていました。
こんな感じの測量機器
他にも資材を搬入する経路の広さを確認するため、玄関やドアのサイズも測っていました。
設備の確認
設備の老朽化具合を直接目でみて確かめます。
我が家の場合は「ガスコンロ」「食洗機」「給湯器」の交換を検討していたので、型式やサイズなどを確認していました。
築年数に応じて、リフォーム対象ではない設備の老朽化具合も確認する業者もいます。
リフォームの現地調査でやっておいて良かった5つのこと
リフォームの現地調査では、立ち会うだけとはいってもなかなか疲れるものです。
相見積もりで複数社の現地調査に立ち会うのならなおのこと。
3社に現地調査を依頼しましたが、半日立ちっぱなしの状態。
毎回同じ話を繰り返すことので想像以上に疲れました
事前準備を進めておけば、当日も効率的に進められます。
ここでは実際に私が「やっておいてよかった!」と感じた5つのポイントを紹介します。
リフォームの要望を紙にまとめておく
口頭だけだと「あっ、あの部分のリフォーム聞きそびれてた!」なんてこともありますよね。
そうならないためにも、「どんなリフォームがしたいのか」を紙にまとめておくと安心です。
私が記載したのは以下の項目です。
<基本情報>
- 氏名
- 家族構成(ペット含む)
- 予算
- リフォームのきっかけ
- 工事完了希望時期
- マンションの情報(築〇年、〇階)
<リフォーム希望箇所>
- 必ずリフォームしたい箇所・不満点
- 予算があえばリフォームしたい箇所・不満点
- 資材や設備の希望グレード
コピーをとってそのまま業者に渡せば、現地調査も効率よく進められます。
特に不満点や問題点は具体的に!
例えば、キッチンをリフォームしたいといっても
「壁が汚い」「ガスコンロからIHコンロに変えたい」「高くしたい」など理由はいろいろありますよね。
予算などはいったん置いておいて、思いつく限りのことを書いておいた方が良いです。
こちらでは予想もしなかったプロならではの提案で解決できる可能性があります。
紙にまとめておくと各業者へ同じ情報が伝えられるので、相見積もりでの比較がしやすくなります!
リフォームの費用相場を調べる
現地調査の前に、希望するリフォームの相場を調べておきましょう。
だいたいの費用相場が頭にあるだけで、こんなにメリットがあるんです!
- 無理のないリフォーム予算がたてられる
- 業者との打ち合わせがスムーズに進む
- ボッタクリ被害を防げる
- 無理な値下げ交渉をしなくていい
何よりリフォーム業者にあなたが「タダの素人」ではないことをアピールできます
ただリフォームの費用って、使う素材のグレードや施工方法によって価格差がピンキリなんですよね。
例えばトイレのリフォームひとつとっても、内容が違えば数十万円の開きがあります。
リフォーム内容 | 相場 |
---|---|
トイレ本体だけの交換 | 30万円未満 |
トイレにこだわりの機能や仕様をつける | 30~70万円 |
トイレに収納やカウンターもとりつける | 70万円以上 |
私もネットで相場を調べましたが、ざっくりとしすぎていてあんまり参考になりませんでした
そこで私が活用したのは、実際にリフォームした人の体験談です。
リフォーム業者の検索サイトであるホームプロやリショップナビは口コミがめちゃくちゃ充実しています。
実際にリフォームした方が投稿した、貴重な生の声を読み漁りました。
こうしてかかった費用や施工前・施工後の画像をたくさん見ていくと、
- ここまでリフォームしたらだいたい100万円くらいでできそうだな
- この素材だとを費用を抑えられそう
といった感覚が身についてきます。
少し情報を集めるだけで、業者との会話を対等に進められますよ!
平面図を用意する
建物の図面や間取り図には、細かい寸法や配置が書かれています。
当日業者が一から間取り図を描く手間が省けるので、現地調査の時間短縮になります。
業者は直接書き込めたほうが良いので、原本をコピーして渡しましょう。
マンションなら管理組合に聞くのも手です。
建物完成時の竣工図が残っていないか確認してみましょう
メモの準備
頭に入っていたつもりが複数の業者とやりとりしていると、誰が何を言っていたのかわからなくなるんですよね。
現地調査ではサッと書き込めるよう、メモの準備をしておきましょう。
メモしておいてよかったと感じたのは、各担当者の第一印象。
どこのリフォーム業者に依頼するかは、見積書の内容だけでなく担当者の人柄だって検討材料になります。
後から振り返ってもわかるように、気になる点はどんどん書いていきましょう。
私の場合は、「できる・できないを明確に話していた」「価格が高いというデメリットも話してくれて好印象」などを書いていました
マンション管理規約を事前にチェック
マンションは戸建てと違い、たとえ分譲と言えど住人の自由にリフォームができません。
マンションごとに細かくルールが決められているので、管理規約はリフォーム前に必ず目を通しておきましょう。
現地調査では次の項目を業者に伝えると、リフォーム工事期間を考える際に役立ちます。
- 資材の搬入方法や注意点
- 工事時間・曜日の指定
- 工事申請はいつまでに提出しなければならないのか
- 工事申請に必要な書類
我が家が購入したマンションでは、工事申請書類だけでなく近隣住民の同意書も必要でした
現地調査で信頼できる業者かわかる!確認すべき5つのポイント
リフォームはあなたと業者が二人三脚で進めていくもの。
どれだけ費用が安くてプラン内容が魅力的でも、業者との相性が合わなければ依頼しないほうが無難です。
ここでは信頼できる業者かどうかを見分ける5つのポイントを紹介します。
- こちらの話をよく聞いてくれたか?
- 質問にはわかりやすく答えてくれたか?
- 適切なアドバイスをくれたか?
- 細かいところまで見ていたか?
- 対応やマナーに問題はないか?
こちらの話をよく聞いてくれたか?
「あんまり話を聞いてくれないな……」と感じる業者にリフォームを依頼してうまくいくわけがありません。
信頼できる担当はあなたの話をじっくりと聞き、その上で見積もりに必要な質問をしてくれます。
話しやすい、喋っていて楽しいと思える担当者さんがおすすめ
質問にはわかりやすく答えてくれたか?
担当者と話をしていると、建築の専門用語や仕組みが出てくるかもしれません。
こちらのマンションはラーメン構造なので~
(ラーメン構造ってなに、おいしそう!)
分からないところは気にせず質問しましょう。私たちに専門知識がなくて当たり前なので、遠慮することはありません。
いかに分かりやすく説明してくれるかで、担当者の知識量、経験値、姿勢を見ることができます。
質問してもめんどくさそうにする、なんて業者は論外です
適切なアドバイスをくれたか?
リフォーム業者の中には仕事欲しさに良いことだけしか言わず、なんでも安請け合いするような業者も存在します。
いざ契約してみたら希望のリフォームができなかった、なんてことも……
そうならないためにも、
- 「品質が良いので高いのですが、長く使えます」
- 「この施工方法だと安く済みますが、不具合がでるかもしれないのでおすすめできません」
というように、不利なことも隠さずプロならではのアドバイスをくれる業者は信頼できます。
こちらが質問しなくても、先にデメリットも教えてくれる業者は信頼できますよね
細かいところまで見ていたか?
希望のリフォームが実現できるかどうかは、業者側の丁寧な現地調査が欠かせません。
リフォーム箇所を細かくチェックしているかどうかを見ておきましょう。
中には、下請け業者に写真だけ撮影させて帰ってしまうといった業者もいるので注意してください。
対応やマナーは問題ないか?
家というプライベート空間に業者を入れるのですから、それ相応の対応やマナーが求められます。
どんなに良い提案をしてくれても、こんなところ見ちゃうと依頼する気もなくなりますよね。
- 連絡もなく遅刻
- 靴が脱ぎっぱなし
- 挨拶もろくにしない
- 服装がだらしない
- 家財道具をぞんざいに扱う など
業者のサービスレベルの目安にもなるので、チェックしておきましょう。
社内教育が徹底している業者であれば、その後の打ち合わせや予期せぬトラブルにも誠実な対応が期待できます。
私は遅刻してきた・名刺交換がなかった業者は選考から除外しました
リフォームの現地調査でよくある疑問
初めてのリフォームだと、なにかと不安も多いですよね。
現地調査のよくある疑問を私の体験談を交えてお答えします。
リフォームの現地調査にかかる時間は?
リフォームの規模によりけりですが、たいてい1~2時間ほどかかります。
クロスの張替えだけ、トイレの交換んだけといった小規模なものなら約30分ほどで終わります。
一方、間取りを変える・フルリフォームするといった大規模なものなら2時間ほど見ておくといいでしょう。
あらかじめ、リフォーム業者に所要時間を確認しておくと安心ですね。
我が家は最低限のリフォームでしたが、1~1時間半かかりました
我が家は購入したマンションが遠方ということもあり、現地調査を一度で済ませたかったので、3社とも同日にお願いしました。
実際の現地調査のスケジュール
- 10:00~11:00 A社
- 12:00~13:00 B社
- 14:00~15:00 C社
このとき時間ギリギリに設定してしまうと業者同士がバッティングしてしまい、お互い気まずい空気になってしまいます。
あらかじめ余裕を持ったスケジュールで組んでおきましょう。
複数社に現地調査を依頼する場合、同じ時間にお願いしていい?
同じ時間に一斉に業者に来てもらえば、すぐに終わってラクじゃない?
たしかに、こちらも説明は1度で済みますし負担が少なくていいですよね。
ですが、同じ時間に相見積もりの業者を呼ぶことはマナー違反。あなたも損をすることになってしまいます。
詳しくはこちらの記事でまとめています。
リフォームの現地調査は何人くらい来るの?
リフォーム規模によって変わりますが、通常1~2人で対応してくれます。
我が家は、担当営業さん1人で来られたところが2社、担当営業さん・設計士さん・現場監督さんの3名で来られたところが1社でした。
3人で来られた業者は手際が良く、他社が1時間半かかるところ40分程度で終わらせてくれました
リフォームの現地調査ではどの部分まで家を見るの?
住みながらのリフォームのだと結構気になりませんか?どこまで掃除したらいいのかも悩みますよね。
現地調査では基本的にはリフォームする箇所を見ていきますが、搬入通路の確保など工事内容によって範囲は広がっていきます。
工事内容によっては床下や天井裏をのぞき込むこともあります
だからといって、めちゃくちゃ片付ける必要もないと思います。
むしろ普段のあなたの生活を見てもらうほうが、暮らしの改善点が見つかるチャンス!
快適な住まいするため、見栄ははらずにありのままで臨みましょう。
もし見られたくないものは触られて困るものは、遠慮なく業者に伝えれば大丈夫です。
勝手に見る業者はいないとは思いますが……いたとしたらお断りしたほうがいいですね
リフォームの現地調査から見積もりはどのくらいでもらえる?
見積もりがもらえるまでの期間は、リフォーム業者の状況や工事規模によってかわります。
通常は数日~2週間ほどでもらえますが、
フルリフォームとなると3週間~場合によっては1か月以上かかる場合もあります。
見積もりを出すだけなのに、どうしてそんなに時間がかかるの?と不思議に思いますよね。
大規模なリフォーム工事となると
- アイディアを出し合う
- 各部材の価格交渉
- 人員の確保
などで、どうしても時間がかかるものです。
ちなみに我が家の場合は、3社に依頼して約2週間で全ての業者から見積書をもらえました
業者にはいつごろまでに見積もりがもらえるのかを必ず確認しましょう。
何の連絡もなく見積もりを放置された、といった不満の声も……
>見積もりは、そのまま作らずに何の連絡もないままにされる事はありますか
>見積もり放棄するなんて前代未聞なことでしょうか具体的なリフォーム内容が分かりませんが、私ん家でも有りましたので、前代未聞とまで言えないでしょう。
得意分野では無い、或いは担当者が未経験の分野だとそのようなことは有りますよ
信用できない会社、或いは担当者が居る会社などに期待しないで他をお探し下さい。
引用元:Yahoo!知恵袋【リフォームで現地調査だけ来て 見積もりは、そのまま作らずに 何の連絡もないままにされる事はありますか】
「近日中に送ります」「なるべく早く出します」といったあいまいな表現をする業者は、時間にルーズな可能性が高いです。
リフォーム工期が遅れてしまい、希望の入居日までに引っ越しできなかった、なんてことにもなりかねません。
見積もりの提出期限は「〇月〇日までに」と日時を決めておきましょう。
現地調査って本当に無料?あとで断りにくくならない?
わざわざ家にまで来てもらって、時間をかけて調査をした上で見積もりを作ってもらうとなると本当に無料かどうか心配になりますよね。
基本的にはどの業者も無料で対応してくれますが、中には「無料の範囲は概算見積もりまで、詳しくは別途有償」といった業者もいます。
依頼する前に見積もりの無料の範囲内を確認しておくと安心ですね
現地調査まで依頼したら断りにくくなりそうと不安になるかもしれませんが、まったくそんなことはありません!
あなたの満足のいく内容でなければお断りしてもなんら問題ナシ。
とはいえ、カドのたたない断り方が気になるという方は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ:現地調査は事前準備をして効率的にすすめよう!
現地調査って立ち会うだけだよねと軽く考えていた私ですが、半日の立ち仕事で思いのほか疲れるものでした。
これから現地調査をされるあなたに、これだけは伝えたい!
事前準備をしておくだけで、グッとスムーズに進められるので負担がすくなくすみます。
特にメモは必ずとっておいてください。
複数の業者と会っていると日が経つにつれ、誰がどんなことを言っていたのか、第一印象も薄れてしまうんです。
また、現地調査では信頼できる業者かどうかを見分ける絶好の機会でもあります。
ぜひじっくりとリフォーム業者のふるまいに注目してみてください。
- こちらの話をよく聞いてくれたか?
- 質問にはわかりやすく答えてくれたか?
- 適切なアドバイスをくれたか?
- 細かいところまで見ていたか?
- 対応やマナーに問題はないか?
ホームプロ経由で見積もり依頼をすれば、現地調査に即役立ちノウハウ集や、チェックシートが無料でもらえます。
リフォーム要望書のテンプレートもあるので、これからリフォームするなら読んでおいた方が良いですよ!
私も現地調査の前は穴が開くほど読みました。
あなたのリフォームが満足のいくものになりますように♪